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篠田学園-1部-
6



《クリス、会長のこと知ってんの?》


《昔パーティーで会った
あの頃は俺の方がデカかったんだがなぁ?》


チッと小さく舌打ちして俺の隣に回り込むクリスに、俺は心底恐怖した。


わざわざ歩いて来なくて結構です!!!!



俺が無駄に恐怖を味わっていると、正面に立つ蓮からの視線に気づいた。


「なに、会長」

「いや、つくづく面白い奴だと思ってな」



案の定な答えに俺は、当然の如く蓮を睨み付ける。



「もとはと言えばあんたが俺の部屋なんかに来るのがいけないんでしょ?」


「もとをただせばお前が俺を呼びに来ないのがいけないんだろう?」


「なんで俺が、面倒臭い
そもそも生徒会は空き時間は見回りでしょ?
探すの絶対無理」


「何の為の携帯だ
アドレスも番号も教えただろう?」




…ああいえばこう言う。


無駄にガキみたいな蓮に俺は盛大な溜め息をついた。



「馨夜、そのぐらいにしとかねぇとクリスがキレる」


不意にロイドから日本語で話し掛けられ、クリスを見遣る。



そこには眉間いっぱいに皺を寄せ、俺をじっと威嚇してくる悪魔様の姿が。




次の瞬間、俺が隣の部屋に連れ込まれてお仕置きされたのは言うまでもない。





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あきゅろす。
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