篠田学園-1部-
2
「何お前、いきなりかっこよくね?」
「いや、篠田程じゃないよ
…それより委員長の眉間に皺寄ってる
行かなくていいの?」
カッコイイ謎のお兄さん…基槇はポケットに手を入れて顎で委員長を指した。
「あ、やべっ」
槇の視線を辿って委員長を見ると、案の定怒りを表にした委員長の姿。
多分俺がさぼってた所為だろう。
仕事が午後からな槇は、いつの間にかさっきまで俺がいた待機ゾーンでぼーっとしている。
「裏切り者め…」
俺は小さく呟くと委員長の怒りが爆発しないうちに、ホールの中央に向かって歩き出した。
「邪魔なんだけど!!
調子のってんじゃないよ!
そんな格好なんかしちゃってさ!!!!」
そんな怒鳴り声が聞こえてきたのは、丁度俺がホールの客から注文を取っている時だった。
あの声は須賀かな?
よくやるよ…
俺は小さく溜め息をつくと客(男(泣))にニッコリと笑いかけ注文を注聞き直す。
「ちょっと、聞いてんの!?
この僕を無視だなんて許さないんだからねっ
篠田 馨夜!!!!」
え…と思わず呟いていた。
まさかここで俺の名前が呼ばれるだなんて思ってもいなかったし…
恐る恐る…と振り向くと怒りに怒った須賀の姿。
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