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篠田学園-1部-
文化祭二日目の悲劇




クリスは基本的にお喋りだ。


否、お喋りと言うか毒舌。

怒る時なんか心底楽しそうにマシンガントークの如く、素晴らしい滑舌で末恐ろしいことを口走るんだ。



そのクリスがPrepareの一言だけだなんて…





「怖っ」




相当怒ってる…






俺は心底震え上がり、心なしか湯冷めした体をベッドに潜らせた。


嫌な事は忘れよう…と考えての行動だったのだが、俺が夢でクリスに襲われたのは言うまでもない。











「はよ、今日も一日頑張ろうな」



翌日皆より一足先にホールに行って、煙草を吸っていた俺は不意に背後から話し掛けられた。



「委員長〜?」

相手は我等が1-Aの学級委員長。


「今の所、一位のクラスは会長がいる2-Aのホストクラブだってさ」


“狡いよな、副会長とかその他諸々のイケメン皆2-Aなんだぜ?”


そう言って苦笑する委員長の顔はどこか誇らしげだ。

「機嫌いいのな」

フッと笑って携帯灰皿で煙草を潰せば、委員長は上機嫌に答えてくれる。


「だって俺らのクラスあの久住先輩の3-A抜いて二位だぜ、二位♪」


委員長は両手でピースを作って見せた。




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