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篠田学園-1部-
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「まぁ、槙は槙だし(笑」


「お前なぁ…」



てか、今考えると凄い変なメンバーだな…


俺はButterflyの元・総長だし慶輔は四神・朱雀だし、槙なんかライバルチームの情報担当だ。


祐樹は…ほら、柔道部期待のエースで黒帯。



一人思考を巡らせているといつの間にか俺らのクラスの前にいた。




「お、篠田じゃん」

「まだいたのかよ、あのオタク」

「キモ〜」

「篠田〜Vv」

「こっち向いて〜」



辺りの暴言に耳を傾けると、見事に意見が分かれている事に気づいた。



俺の顔を綺麗ととる人と、オタクととる人がいる。



悪口なんか聞き慣れてる。


寧ろここに来てまともな生活になった方だ。


昔は悪口だけじゃなかったから……




「おし、午後も稼ぐぞっ」


「でっ」


俺はそこで思考を断ち切って、目の前にいる慶輔の背中を思い切り叩いた。



「んだよ、馨夜」

「何でもねぇ〜
おら、稼ぐぞ慶輔っっ」



慶輔の腕を掴んで無理矢理裏口から待機室へと入る。


後から槙と祐樹が溜め息をつきながらついて来るのを確認して、俺はホールへと向かった。









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あきゅろす。
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