篠田学園-1部-
棚からぼたもち、空から…
馨夜 Side
「ヨルさ〜ん、休憩入っていいよ〜」
「まぢで!???」
午後1時30分。
突然掛けられた委員長の言葉に俺は歓喜の声をあげた。
正俊達が帰ってからも俺は休まず頑張って働いたんだ。
それから俺は敦と慶輔(サボり)と槙(サボり)という、世にも奇妙なメンバーで昼食をとった。
その後慶輔が煙草を吸いたいって言ったから、今は校舎裏へと移動中。
俺も煙草を吸うと知った時の槙の顔が面白かった。
…という訳で校舎裏まで来たのだが、あきらかに男の子の悲鳴が聞こえる。
「ん〜、これって助けた方がいいの?」
「当たり前だろ」
「当たり前だね」
上から俺、慶輔、槙。
俺は小さく溜め息をつくと、未だ叫び声が聞こえる方へと走った。
「やだっ、止めろっつの!
このゴリラっ…」
現場(?)に着くと複数のゴリラに囲まれた小さな可愛い少年。
「祐樹ちゃ〜ん、あんまり暴れると可愛い顔がボコボコになっちゃうよ〜?」
「あ〜ら、ゴリラさん
そんなにボコボコになりたいのでしたら、私がしてやってもよろしくってよ?」
すっとゴリラの背後に立ち、ニヤリと笑みを浮かべて声をかける。
後ろで慶輔達が俺の事を止めているが丸無視。
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