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篠田学園-1部-
6


「失礼します、ヨルです」


カチャ


と音を起てて簡易個室…所謂VIP席の扉が開いた。



「篠田…こん、にちわ」


隣で正俊が軽く笑んで挨拶をする。

正俊でも笑えたんだな…





…じゃなくて、コイツが篠田?


あきらか違うだろ。


「正俊っ、来てくれたんだ」


話す声は篠田馨夜そのもの。


でも顔が違う。


メイド服に身を包んだ篠田は妙に色気があって、尚且艶がある。


やばっ、もろタイプだ…



そうしている間にも正俊と篠田は会話を進めて行く。


あ、正俊のやつ
煙草持って来てやがる。



「注文、何にすんの?」

「篠田がいてくれれば、それで…いい」



尚も続く正俊と篠田の会話に、苛々がつのるのが自分でも分かる。


「おい、俺には聞かねぇのか。優等生」


気が付いたら口出ししていた。


「何でいんだよ、バ会長」


「最初からいたろ、正俊と一緒に
つか早く注文とれ」


“バ会長”が気になったがそんなことより俺の苛々だ。


何がなんだか良く分からない。


素っ気なく珈琲を注文して、正俊と話す篠田を見遣る。


顔だけなら本当にタイプなのに…



溜め息をつくと同時に携帯のランプが点滅する。


何気なくメールを見た瞬間、俺の頭は混乱した。





“From リク
NO TITLE
篠田馨夜の情報収集失敗
邪魔者在り
但し篠田一族に外人無し
しかし、血は篠田のもの”




篠田一族の者であって篠田一族の者でない…


更に続く文に俺は唖然とする。



“その他にキーワードとして、イギリス、蝶々のあげは蝶、そしてロイドがあげられる”






蓮 再度...END



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あきゅろす。
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