篠田学園-1部-
2
「注文、何にすんの?」
「篠田がいてくれれば、それで…いい」
ニコリと、でも照れた様に笑う正俊に鼻血出ちゃいそうです……。
俺、正俊好きかも…
今なら何でも許せる気がする。
「おい、俺には聞かねぇのか。優等生」
…うん、例え某俺様下半身馬鹿会長様がいたとしても許せる。
…わきゃあねぇ。
「何でいんだよ、バ会長」
「最初からいたろ、正俊と一緒に
つか早く注文とれ」
「ごめん、なんか…連いてきたから……」
…正俊の所為じゃ無いのは確からしい。
自分で認めたし。
バ会長スルーしたし。
「正俊の所為じゃねぇ
バ会長注文は何にいたしましょうか?」
「珈琲」
「……正俊は何がいい?」
「行っちゃうの?」
いろいろ突っ込みたい事はあるけど、
取り敢えず自分の仕事を真っ当しよう。
「…珈琲2つね〜
今持って来ます」
捨てられた猫の様な目で見つめてくる正俊から視線をズラして、俺は珈琲を取りに厨房へと足を向けた。
「珈琲2つお願い〜」
「はあぁぁ!?
誰だよ、そんな金になんねぇの注文したの」
厨房へ行くとコックさん姿のクラスメート・浜中くんがキレてた。
ってか守銭奴っ…
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