篠田学園-1部-
変じゃない?
「ヨルさん、3番テーブルに指名入りましたー」
「…はぁ〜い(涙)」
初の文化祭、頑張って成功させよう!…と意気込んだものの……
「ヨルさん、次10番テーブルです」
「その次2番テーブルよろしくお願いします」
何この忙しさっっ
「ヨルちゃん、頑張って〜」
「はぁ〜い……」
周りから応援の声が聞こえるが、最早どうでもいい。
文化祭開始の放送が入ってから早2時間。
馨夜の夜からつけられた源氏名、“ヨル”を呼ぶ声が途切れることはなかった。
文化祭ってこんな忙しいモンなのか!?
「ヨルさん、VIP席ご指名入りましたー」
「またあぁぁ!?」
溜め息をついて一人凹んでいると、またも声が掛かる。
しかもVIP席。
まともな奴な訳がねぇ…
VIP席ってのはホールから少し離れた所に設置した個室で、先生とかPTAとか専用。
勿論生徒会も。
「失礼します、ヨルです」
「篠田…こん、にちわ」
目が合った瞬間、疲れが吹っ飛びました。←
「正俊っ、来てくれたんだ」
「俺、午後から」
「俺も正俊のクラス行きたかったのに…」
苦笑すれ正俊に俺は取り敢えず隣に座った。
煙草を吸う口元がいやにセクシーだ。
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