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Cycle
兄弟のプライバシー 佐乃×蛍(蛍×佐乃)
今日は高校生組、改め兄貴組はバイトで遅くなるらしく久しぶりに蛍と二人っぼっちだ。

兄ちゃんたちはバイト先の人たちに俺らのことがあるからと、なるべく定時にあがらせて貰っているんだ。でも、今日は久しぶりに長引くらしかった。



兄ちゃんたちがいない今!
身の危険?を感じずに済む今!
がいろいろとチャンスだった。


俺たちはもう、物心もとっくについて、子供っていうには大きくなった。
だからわかる。
兄ちゃんたちが俺らにとるスキンシップの数々のこと。


俺らは自分たちの部屋の隅で会議をすることにした。



「さぁちゃん、僕がこの間泰にぃちゃんとお風呂入った時のこと覚えてる?」

「うん」

「あの時ね、実は………」

「(ゴクリ)」

「僕ね、いつも通りに体を洗ってもらってたんだけど、泰にぃちゃんの……その、手つきがいやらしいんだ………それで体が熱くなって変な声とかいっぱいでちゃって………しかもちょっと気持ちよくて…僕、変態なの?」

泰兄ちゃん何やってんだ………。
俺にはまだしも蛍にそんなにしちゃってるのか!
どうりでこの前漏れてた声も色っぽすぎると思った。


「変態じゃないよ。普通だよ。変態はむしろ兄ちゃんたち二人だよ。まだ中学生の俺たちに我慢できずに手をだしちゃってるし!!」


だんだんヒートアップしてしゃべる僕に蛍も乗ってくる。


「だよね!だよね!だって、この前…………泰にぃちゃん……ち、乳首を、さ、触ってきたんだ!」


泰兄ちゃん……………いくら蛍が可愛いからって………そんなとこ触るなんて!!!!


「今日からお風呂はなんとしても二人で入ろう!」

「賛成!!!」





俺も蛍に聞いてほしいことを打ち明ける。そう、この前から始まったアレのことを。


「蛍、あのね、俺も蛍に聞いてほしいことがあるんだけど……」

「(ゴクリ)なに?」

「朝の挨拶の、キス、あるじゃん?」

「うん。あれもちょっと変だよね」

「変。あれをさ、最近はその、大人のチューをしないといけなくなっちゃったんだ俺。」


思わず俯いてもじもじしてしまう。


「さぁちゃん!」


そんな俺に蛍が抱きついてくる。
そして頭を撫でてくれた。髪を梳く手が気持ちよくて目を細める。


「このままいくと…………俺たち兄ちゃんたちに喰われる」

「………そうだね」




二人でぎゅうぎゅう抱きしめ合って、俺も蛍の頭を撫でてやる。
蛍も気持ちよさげに目を細めるが、梳いてるこっちも髪が柔らかくて気持ちいい。

しかも……………あれだけ兄ちゃんたちの変態さを話しあったのに…………なんだか、ムラムラしてきてしまった………。

どうしよう………………。

さっきとは違った意味でもじもじしてしまう。
だって、こんなの蛍に知られたら嫌われちゃうかもしれない!
大好きな蛍に嫌われたら俺やっていけない!!!



「ほ、ほたる!そろそろ兄ちゃんたちも帰ってきちゃうかもしれないからリビングにいかない?」

「さ、さぁちゃん………やっぱり僕、変態かも……」

「っえ?」

「なんかさぁちゃんとぎゅうぎゅうしてたら、ムラムラ?してきちゃったんだ僕…………」


蛍が落ち込んでるっていうのに、俺は不覚にも安心してしまった。
だって、同じだったから。


「蛍、チューしてもいいかな?」


いきなりすぎたかもしれないけど、今蛍にチューしたくてたまらない。


「う、ん」


頬をうっすらピンクに染めた蛍が頷いた。
俺は、そんな蛍の頬を両手で包むようにして顔を近づけた。
そして、最近覚えたばっかりの大人のキスをする。つまり、ベロチュー。


「ん、さぁ、ちゃん……」

「、ふ……ん、ほたるぅ…」

たどたどしくもお互いに舌を絡めあって、途中途中声が漏れる。
いつのまにかお互いの服をシワになるほど掴み合っていた。


「っはぁ………さ、の、もっと…」

「……ふぁ、ん、すきぃ…」


いつも『さぁちゃん』なのに『佐乃』って蛍に呼ばれて嬉しくて仕方がなかった。
すきすき。蛍が大好きって伝わるように必死にキスで答える。










俺たちはキスに夢中ななりすぎて忘れていたし、気づかなかった。

兄ちゃんたちがもうすぐで帰ってくることも、今そこで覗かれていることも…………………。

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あきゅろす。
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