飼い猫になりました 2 いつも放課後は一颯様の部下(下っ端ともいう)が学校まで迎えに来てくれる。 前まではチームの下っ端だった友達の啓太がたまり場まで警護(になってるかわかんないが)してくれていた。 だけどなんか知らないうちにあのヘラヘラ副総長のコイビトという名の飼い犬になっていたのだ。 あいつ、けっこうウブだから心配だ。相手はあの副総長だし。 まあ、そんなこんなで迎えは総長自らになった。 俺の学校に大型バイク横付け………。 副総長が啓太迎えにくるからバイクが二台。 ただ、今日は勝手が違った。 いつもと同じだったのはド派手なピンクのバイクで啓太を迎えに佐久間さんがきたことだけだった。 佐久間さんは俺のことを必要以上にニヤニヤ見ながら去っていったから何かあるとは思ったけど、まさか………まさかあの総長が俺を迎えに来ないとは思わなかった。 「すみませんが猫さん、今日の迎えは俺です。いま総長にはご友人が尋ねて来られてまして。そのご友人が、その………」 「何です?」 歯切れの悪い返答に首をかしげてしまう。 「いえ!やっぱり俺からは言えません!!」 「はい!?」 なにやら大袈裟な。 「とっとにかく!急ぎましょう!」 「えっ急ぎってうわっ」 なにやら慌ててバイクに乗せられ、有り得ないスピード(ここ、住宅けっこうあるのに……)で走っていった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |