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「陽が通ってる学校、男子校だし、私、女だし普通に無理じゃないですか?…………」
なんでそんな重要なことに触れずに話が進んでたのが不思議だよ。
だけどバカ親たちは「男装すれば大丈夫」なんてことになってしまった。
「きいちゃんは胸小さいし」
と母。
「紀一は背が高いから」
と父。
「きいちゃんは性格が男前だから」
と太一さん。
いろいろ反論してみたけど、無駄だった。
この人たちがノってしまったら決定事項だ。
こうして私は男装して陽がいる『桐鳳学園』に通うこととなった。
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