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「ま、なんであれ噂は真実だと思われてるのも確かだ。お前、明日からいろいろ狙われるだろうから気をつけろ。なんかあったら俺に言え。常に桐之院か野木といろ。一人になるな。絶対だからな。」
私は呆気にとられてしまった。
なかなかしっかりしたことを言う。
バカでもホントのバカではないらしい。
「わかりました。心配ありがとうございます。でも、嫌がらせには多少慣れてるんで大丈夫ですよ?」
すると、木村先輩は複雑な顔をした。
「浅香はどっちかっていうと一年にしてはデカいし、頭の回転も速そうだが、俺がいいたいのはそうじゃない。つまりだな…えーと、男子校で心配することだとは思いたくないが、えー…」
なにやら話すのを渋っているようだ。
言いにくいようなら言わなくても良いのに。
さっきから黙っていた陽が木村先輩の話しを遮った。
「木村先輩、こいつも男だし、俺もこの学校の特色にはきちんと話たんでハッキリいって大丈夫ですよ」
この学校の特色?
全寮制で……思春期男子はホモに変化して………ってやつ?
「よしっ!浅香っ!!」
「はいぃ!」
急に大声を出されビクついたけど、返事をする。
「俺が心配しているのは、嫌がらせじゃない。いや、嫌がらせも心配しているが、その比じゃない」
「あ〜だからなんです?」
「暴行、さらには強姦に気をつけろ」
ボーコウ?
ゴーカン?
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