12
いつ収まるかわからなかった騒ぎは突然に終わった。
一人が誰よりも大声で叫んだことによって。
「ふっ風紀委員会がきた!!!」
わらわらと生徒たちは出口から出て行った。
しかも、猛ダッシュで。
風紀委員会?
整容検査したりする委員会なはず?
二人でなにやら話し合っていた会長と副会長も、
「木村か…チッ面倒なのが来やがった。英斗、戻るぞ」
「そうだね。面倒は避けたい」
と言うと早々といなくなった。
「陽、風紀委員会ってそんなに凄いの?」
「んー?逃げ足百点の星弥に聞けば?」
「なんであんたはそんな機嫌わるいわけ?わた…じゃなかった。俺、ちゃんと陽のが綺麗っていったし、実際に陽のが副会長よりもき「なんだぁ?痴話喧嘩かぁ」
私の話しは間延びした低くて、けれども聞き取りやすい声に遮られた。
「えーと…誰ですか?」
「あっ桐之院じゃねーかっ!ひっ、光さんは…げっ、元気か?」
私の質問ガン無視しやがったこいつ。
「うるさいヘタレ風紀委員長」
あー風紀委員長なんだ。
しかも、あからさまにどもって…
光ってあの光かな?
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