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「そんなことより、お腹すかない?」
もうそんな時間だったのか。驚くのに疲れすぎて時間の感覚がマヒしていた。
「どうする?入寮したその日から食堂使えるけど食べいく?それとも久しぶりにきいがご飯作ってくれる?」
「材料あるなら作ってやるよ」
食堂なんか陽と二人で行ったら目立つから嫌にきまってる。
疲れているのに、自分に追い討ちをかけるようなもんだ。
冷蔵庫にはたいていの食材が揃っていた。
多分、最初から私に作らせるつもりだったのだろう。
「陽、何食べたいの?」
「紀一特製チーズ入りハンバーグ」
「了解」
この変態もなかなか可愛い所があるじゃないかと、私は小さく笑った。
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