[携帯モード] [URL送信]
寮に入る
私は混乱した。
この学園、諸費用いくらだ?


学生証はかなりの多機能で、部屋のキーから財布機能までいろいろとある。



このテレビとかその他電化製品や家具は各部屋全てについてるの?


改めて思い知った。
陽のうちはバ金持ちだ。
この学園に入る奴らも同様だ。




「きいの部屋は右側ね」

「あれ?荷物かたしてある」

「俺が勝手にやっといた。きいってばオトナになっちゃってねぇ〜」

「……………」


このオタク腐男子変態美形野郎は、何から何まで私の荷物を片してくれていたようだった。


まあ、私たちはお互い男女の壁を超えた付き合いだから良いけどね。





「で、こっちが俺の部屋!」


そこには、相変わらずな部屋が…


「陽、前の同室者はこれ見て何も言わなかったの?」

「前の同室者も仲間だから大丈夫だった」

「仲間以外部屋に呼ばなかったの?」

「当たり前だよ。俺みたいなかっこいい奴が部屋なんかに仲間以外を呼んだら勘違いされるだろ?」


何の?
とは聞けなかった。
さっき散々打ちひしがれたから。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!