4
陽曰わく、そのBL知識はこの学園では役に立つのだそうだ。
なんの役に立つんだよ、とつっこまずにはいられない。
はぁ………
陽とこれから三年間も過ごさなきゃならないなんて………
「きい、声に出てるよ」
「だって今まで陽といて大変だった記憶しかないから」
「あー、そのことだけど、入学してから一波乱くらいあるから気をつけてね。まあ、守るまでもないくらいきいは強いから、あんまり心配してないけど」
「はあ?」
「俺、超かっこいいから、親衛隊とかいて、平凡な子が俺と仲良くすると、その子は親衛隊から制裁という名のいじめにあうから」
「そんなん陽がわ…俺に近づかなきゃいい話でしょ」
「やだよ。俺きいと離れたくないもん」
もんって…
高校生になった男がもんとかキモイ。
言ったら面倒だから言わないけど。
てゆうか、事実だけど自分で自分のことかっこいいとか言ってるし。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!