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絶対執事物語1


絶対執事物語〜T〜


執事には絶対的な条件が必要である。
物腰、知性、顔立ち、姿勢…その中で最も必要とされるもの、

絶対的な服従心

「その中でお前に欠けているのは忍耐だ」

「…はぁ」

パタンと黒革のノートを閉じ、黒ぶちの眼鏡をかけた白銀の髪を持つ青年は、
なんとも頼りない返事を返した浅草色の髪を持つ青年に向かって溜息を1つ零した
青年の姿は髪とは対である黒、ピンと背は真っ直ぐに伸びしかしどこか柔らかいその少年、
名は白崎、この館の執事長
そして目の前に面倒くさげにソレを大人しく聞いている青年
名はグリムジョー・ジャガー・ジャック
最近この館に新しく入ってきた新米の執事である。
グリムジョーは面倒くさそうに頭をかきながら、口を開いた

「あの、1ついいっすか?」

「なんだ?」

「白崎はいくつだ?」

「・・・執事長、つうか呼び捨てにするなグリムジョ−」

「・・・執事長」

「よしッ」

眼鏡をチャキッと上げながら、少々疲れたように白崎はグリムジョーを見上げる
身長は自分よりもグリムジョーのほうが背が高いので、悲しきかな見上げる結果になるのだが…
執事に必要なのは何者も迎え入れる柔らかな物腰、知性、顔たち、姿勢…
物腰は…まぁ、茶くらいは運べるとして…顔たちは良い方、学は有るようなので問題ない。
しかし短気で喧嘩っ早い、…そんな奴がなんで執事なんて目指したのだろうか…

「グリムジョー、」

「なんすか?」

「なんでお前は執事なんてのになる気になったんだ?」

「アンタに惚れたから」

「・・・」

新米執事を育てるのは相当手間が掛かりそうだ。


end




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あきゅろす。
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