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※本編の言葉を一部省略しています、漫画(45巻)を片手に読んでいただけますと分かり易いと思います。
 

 ティーチの言葉にエースは思わず目を見開いた。ティーチはネオの存在を知っているどころか能力も知っている。言葉に詰まっているエースを見、ティーチはまた不気味な笑い声をあげた。
「ゼハハハハ! やはり知っているみたいだな、“あいつ”の言っていた通りだ!」
 ティーチの言葉にはっとしたエースの脳内には最悪のシナリオができていた。ネオの名前と顔の載った手配書がすでに出回っているのではないかということだ。やはりネオと別れたのは間違えだったのだろうか。女人国で大きな力を使ったのがあだとなってしまったのだろうか。だが、あいつの顔を見た人物は全て“すでに死んでしまったはず”だ。しかし、気にかかることがある。ティーチは確かに“あいつ”と言った。
「“あいつ”……だと?」
「まあ、そんなことはどうでもいいじゃねぇか! そのネオってやつを捕まえて海軍の手土産しよう! エース、仲間になれ!」
 その言葉にエースの額にしわが寄った。帽子に手をかけ、ティーチの言葉に鼻で笑う。
「おめェの仲間にゃあ……ならねェ」
 その一言と同時にエースの体に銃弾が撃ち込まれる。オーガーのにやりとした顔。その手に握られた銃には煙が出ていた。エースの言葉と同時に“火銃”が撃ち込まれるが、オーガーはそれを避けた。背後からのバージェスの攻撃を“炎戒火柱”で燃やしていく。そのまま立て続けに“火拳”を撃ち込んだ。それに飛ばされる黒ひげの一味。息の荒いティーチは全員に下がれと命じた。体を起こしつつ、相変わらず薄気味悪い笑い声をあげる。
「……ゼハハハハ……あァわかってるよエース、おれを殺してェんだよなァ……」
「……」
「……そりゃそうだ……“仲間殺し”は大罪だ」
 ティーチの言葉にエースは静かに言葉を傾ける。
「4番隊隊長サッチは確かにおれがブッ殺した……! 仕方なかったんだよ……あいつがおれの意中の“悪魔の実”を手に入れやがったんだ!」
「――それでサッチを殺して……奪ったのか」
「まァ、ハズミさ。この能力はおれを選んだんだよエース。ゼハハハ! おれァこれで“最強”になれたんだよエース!」
 そう高らかに言うティーチの腕は黒くなっていく。
「見ろ……自然系の中でもまた異質……! エース!お前の体は……火だろ?!」
 その言葉と同時にティーチの体は闇に包まれていく。エースはただ見つめていた。

「ゼハハハ!おれァ!“闇”だ!」



あきゅろす。
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