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**140文字・他**
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140文字他SS置き場
※CP表記の無い物は、ほぼ土銀か高銀

2013-03-13(水)
140文字 『Spring has come』/『馴れ初め』/『黒猫のタンゴ』(前後編) 三編

『Spring has come』

満員電車で坂田が急所を握って来たので静かに何しやがると詰め寄ると揺れたからと答えた。
吊革じゃねぇぞ!
「知ってる皮被ってねぇ事ぐれぇ」
そう言った口元から赤い舌が覗く。
何発情してやがる春だからか?
仕方無い降りたら顔じゃなく尻貸せと耳元で囁くと坂田は上等だと言わんばかりに艶然と笑った。

* * *
※リーマンでも同級生でも。土銀です。




『馴れ初め』

車内で悲鳴が聞こえ振り向くと銀髪の男子高校生が女の腕を掴んでいたのでその男を捕獲した所「スリ!あっち!」と言われ慌てて二人で取り押さえ次の駅で降りて駅員に引き渡した。
その後すまんと男に頭を下げると「普通俺の方が悪く見えるし」と笑った笑顔に一目惚れしたのが俺達の馴れ初めです。はい。

* * *
※りでるは8RTされたら駅を舞台に男子高生が登場するラブストーリーを書きましょう。だったので書いてみた。土方君は…、同年代でも年上でも。




『黒猫のタンゴ』

お妙さーんと走り出した近藤さんを制止しようと後を追う最中、停車中の電車に乗りドアが閉まった。結果、気付くと見知らぬ駅に居た。しかも逸れた。
どーすんの俺?どうすんのよ?
軽くパニクってたら背後から「おやこんな場所に猫?」と声が掛けられ、振り向くと白くて綺麗な人間の男が俺を見ていた。
「真っ黒だなおめぇ。触らせてくれんのかな?」
俺は一旦警戒しつつも男が纏う妙に柔らかな空気に「一寸だけだぞ」と頭を差し出した。
すると白い男は嬉しそうに俺を撫でてから抱き上げて「家はあるのか?」と聞いて来たので、俺に一目惚れしたらしいこの男の所に二、三日厄介になってやるかと決めた。

* * *
※銀さんと黒猫土方君。土方君と近藤さんはとっつぁんの飼い猫です。
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