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140文字他SS置き場
※CP表記の無い物は、ほぼ土銀か高銀
2013-02-27(水)
140文字　『吸血鬼』(前中後編)/『運動会(3Z)』(前後編) 二編
『吸血鬼』

さて頂きますか、と首に牙を立てようとした所に聖水をかけられ動けなくなった。
気絶したフリとは何とも卑怯な手を使いやがる。
「人間、飯と便所では無防備になるもんだからなぁ」って言われても俺、人間じゃねぇっつーの。
赤い目で睨みつつグルグルと喉を唸らせ牙を剥く俺を神父は神に仕える者にはあるまじきドヤ顔で見下ろし黒衣の胸元に手を居れた。
「ちょっタンマ！止めて！心臓に杭は打たないで！三百円あげるから」
「ああ？心臓？冗談じゃねぇ。俺が杭を打つのは別のトコだ」
だから安心しろ、と黒い笑みを浮かべる神父が懐から取り出したのはピンク色の、
「ローションじゃねぇかぁああ！？」
いたいけな吸血鬼相手にこんな非道なことして許されると思ってんの？神が泣くぜ？てめぇはそれでも聖職者ですか！と俺が息巻くと神父は「ああ。『性』職者だぜ」と答えた。
上手い！だけど、座布団なんかやらねぇからなぁぁあ！
畜生、覚えてやがれ！いつか絶対ぇてめぇの血ぃ吸い取ってやるからぁ！

* * *
※神父・土方君と美味しく頂かれてしまった吸血鬼・銀さん。



『体育祭(3Z)』

今し方出て行った数学教師と入れ違いに俺の聖域である国語科準備室へ飛び込んで来た受け持ちの男子生徒は涙ながらに顔をぐしゃぐしゃにして「今の話、本当なんですか！？」と掴み掛からんばかりの勢いで訊いて来た。
何の事かと首を傾げたら、
「棒っ、棒を使って放課後に練習って？！初めてやるって！」
ああ、体育祭の事な。
今年は初めて教師側も棒倒しで参加なんだわ。
「ぎ、銀八先生の初めてを無機質な棒に奪われるなんて許せません！この俺の、俺の棒を使って下さい！！」
その場へコロリと上向きに寝転がった生徒を前に、

「大丈夫？ケガしてない？―――頭が…」

としか俺は言いようが無かった。

* * *
※私は6RTされたら、土銀八の「大丈夫？ケガしてない？」で始まるBL小説を書きます！ってのを診断メーカーにいただいたので書いてみた土銀八。マヨっ子（⇒こちら）の続きです。
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