ごめん、それでも、すきなんだ
♯1〜43「日常編」
♯44〜「過去編(ヤス視点)」
♯66〜「距離編(秀介視点)」
♯87〜「閑話休題(孝臣視点)」
♯91〜「終末編(和臣視点)」
◆◇◆SBI完結◆◇◆
ご愛読ありがとうございました!
2011-11-22(火)
ドッキリ大成功
意味わなんないくらい頭が痛い。まじで吐きそうだし、最悪の気分だ。
まだ、早朝と呼べる時間だ。
もしあのバカそうな女がカオの女だったとして、あの時間にカオの家の方に歩いて行く意味をわからないほど、オレはバカじゃないつもり。改めて理解すると、ほんとに自分の意味わかんなさに吐き気がする。
「気持ち悪ぃ……」
心拍数があがる。
「吐きそう」
頭いたすぎる。
「さいあく」
指が震える。けど、押さないなんて選択肢はないっつうか、ここで迷ってたってなんも意味がない。
連打してやった。
まだ、早朝。都合がいいのか悪いのか、土曜日の早朝。カオはまだ部屋にいるだろうし、お隣さんもそうだろう。
朝っぱらからピンポン連打されりゃ、大抵のやつは部屋から出てくる。嫌がらせにゃ最適だわな。
「っるせーな!だれだよ!?」
まあそんで大抵のやつはキレるよな。
「てめぇ、何時だと思って……」
すげぇキレタ表情でドアぶちあけたカオは、その目をすげえデカくして固まった。寝癖ついてんし、ばかめ。
「オレだよ」
#82「ドッキリ大成功」
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