おはようございます。 朝の挨拶と共に彼の名前を呼んだ。そのフレーズは毎朝のことだった。一緒に寝よう、と言ったのは自分だった。昔からおしかけることは得意というかよくやっていて大人になった今でも押しかけてみた。当初は彼は戸惑った。だけど色々な言葉を述べてみれば彼は諦めてくれた。でも私の本当の理由はそんな言葉の中にはなかった。彼が安心して寝れるように、悪夢を見ないように寂しくないように温もりを感じて起きれるように、て、ただ自分がそばにいたいだけなのかもしれないけどそんな祈りが自分にはある。祈りだけではおさまらずおしかけてしまうのだ。 「おはよ、」 彼は起きた。でもまだ寝ぼけている。その間に私は朝ごはんを用意する。そしてまた起こしにいき一緒に朝ごはんを食べる。 「ツナさんは今日同盟ファミリーと会議でしたっけ?」 「・・うん。そっちは?」 「ハルはヴァリアーの任務にお供することになっています」 「・・それって、一日以上かかる?」 「はい。」 「なにそれ。」 「・・はい?」 「今日は寝れないよ」 「?何故ですか?」 「・・・傍にいてくれないと寝れない、君が」 神様。今なんて彼は言いましたか?て聞きたくなったけど間違いなく言った。彼は少し照れてそっぽを向いている。 彼はハルのおしかけが激しいのもあってハルのことをハルと呼ばなくなった。すごく寂しいけど彼のためになるなら、会話できるなら、そばにいるなら名前を呼んでもらわなくてもいいからって思っていた。でも其の分私も彼の名前をたくさん呼ぶことにした。感動して何千回、いや何万回目かの彼の名前を呼ぼうとした時先を越されたのだった。 「ハルがいないとダメ、だから」 |