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ぶん
2009-08-14(金)
君の彼氏を紹介します 雲春



ずっと前に僕にしては冗談を、彼女は覚えていたらしい。

「お願いします、雲雀さん!」

期待の目をしているのだ。



彼女はある時好きな男のことでフラれたらどうしようと言った。僕は(フラれればいいと思ったが)フラれたらハル好みの男紹介してあげるよと嫌味で言った。彼女は呆然とした(僕がこんなことを言うのが意外だ、と後に言っていた)後、そういうことじゃなくて励まして、と大声をあげていた。



それから彼女は彼との関係は以前より薄いものになり恋沙汰を話さなくなった。と思ったがこれだ。彼女がしつこいので誰も紹介するほど話したことがないが適当に話してみた。


「どういうのがいいの?」

「えっとですね〜、デンジャラスな人がいいです」

彼女の考えは相変わらずだ。彼女とも仲いい爆弾少年の話をした。彼は彼女のいうデンジャラスではないか。彼の間が抜けているところはデンジャラスに遭遇しやすい。でも彼女はなんで獄寺さんなんですか獄寺さんはハルのライバルですと小さい子どもをいじめるだの説明してきた。

「じゃあ、キザっぽくて馴れ馴れしくてヘラヘラしてるの」

「…ロマンティックで親しみ安くていつも笑顔てことですか?素敵じゃないですか!」

彼女の力説を聞きたくないがために慌てて跳ね馬と呼ばれる男の話をした。そしたら彼女は良い方に理解した。ルックスを聞いてくるから20代くらいで足が長いこともなくなくて金髪。金髪なんて不良ですダメです、と返された。正義感に溢れる人がいいんだと。

僕は思わずため息をついた。めんどくさいことになった。

「じゃあ、デンジャラスで子どもをいじめなくて正義感がある人がいいの?」

「はいっ
それからそばにいてくれる人がいいです」

「……一人いるけど」

「はひ
本当ですか?」

「よく戦っていて、
子どもには手を出さない。
戦うのは風紀を乱さないため」

「はひ!?素敵ですっ
まるで正義のヒーローのような方ですね!!」

「髪は黒で
君より断然背はあるよ」

「ぜ、ぜひその方にお会いしたいですっ」

彼女は目を輝かせた。気に入ったのだろう。





「………僕だけど」

「はへ??」







君の彼氏を紹介します

まあ君の彼氏になってあげてもいいよ












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