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kelsoの部屋
2014-07-10(木)
このハナ差は敢闘の証かそれとも絶望の距離か

南関東三冠を目指し無敗の地方から中央統一王座戦へ。

ホーム大井で、いつも通りのテンの早さから絶好の位置へ持ったままで、地方競馬最長の距離をもつ大井の直線へ。

さすがの中央勢もその伸びをとらえ切れずに少しずつ差が開いてゆく。


南関東ファン、いや地方競馬ファン全員が南関東三冠馬誕生を確信した。


しかしそこから伸びてくるカゼノコ。

見る見るうちに差がなくなっていく。

そして二頭並んだ状態でゴール。

そのまま2分ほどの写真判定の間は、もしかしたらその二頭の勝ち負けが馬券に関係ない人間も固唾をのんで見守っていたかもしれない。


しかし無情にも掲示板の最上段に上がったのは10番、カゼノコ。


その差ハナこの時僕は96年スプリンターズステークスの着差1センチの決着時の名句を思い出していた。


もしも、が禁句とされる勝負の世界でも、もしもの誘惑にかられる瞬間がある

「その馬の鼻があと1センチ高かったら」

鼻差1センチの決着。

わずかな差か。

絶望の距離か。

勝者フラワーパーク。

勝者は必ず敗者を作る。


僕がこの世界で最も好きな言葉のひとつだ。

そう、競馬において2着以下は全て敗者なのだと思い知らされた瞬間だった。


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