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修行部屋
2012-03-14(水)
サイ+ナルト

二次創作に重要なのはキャラの個性?

〜二人きり空間〜






6畳程の部屋には質素なテーブルとソファだけが置かれ、奥にある窓からは暖かな陽射しが差し込んでいる。
二人掛けのソファが小さなテーブルを挟んで二つ置かれていたが、そこには既に、それぞれ誰かが座っていた。




Naruto




「え〜… おほん。まずはこのページの紹介だってばよ!」

「はい。このページは、ぐだぐだした情けない管理人のレイが少しくらいマシな二次創作小説を書く為に用意した練習部屋だね。」

「なんでも、推理小説家のオッチャンに小説の書き方をチラッと教えてもらったんだってさ?」

「教わっても大した成長はないだろうけど。」

「あはは…まあやってみないとわかんねぇって!」

「期待はしないでおくよ。」



奥に窓が見える状態で、右側のソファに座っていた青年が机の上に置かれていた用紙を手に取る。
左側のソファに座る少年は薄い作り笑顔のまま、湯気の上る湯呑みを口元にあてていた。



「え〜と?レイが聞いた話しの中に、メインになるキャラを二人用意してとにかく会話をさせること。ってあったんだってさ!」

「それには何か意味があるの?」

「ああ〜雑に取ると、キャラのイメージの固定化。読者が特に意識を文章の中に深く引き込まれるのは会話に多い。会話に話しのテーマだとか、ユーモアだとかを混ぜ込むのが良い小説のポイント。 そのポイントの中で、どのキャラが会話をしているのか、名前が出なくてもわかるくらいな特徴を持たせることを練習していくってばよ。」

「会話に特徴?その前にまず…文章に読者を引き込む、なんてレイにできるの?」

「本人は自信ねぇってよ?」

「…。」

「ほ、ほら、自信がないから練習するんだからさ!がんばれよレイ!!」

「ああ、それよりナルト。」

「へ?」



用紙にまとめられた内容をざっくり短く切って話してくれた右側の少年は、此処にはいない人物に拳を向けてエールを送ってくれていた。
それを横で、湯呑みを片手に見ていた左側の少年は無表情に近い顔で右側の少年を見る。

管理人の応援などカケラもしてくれなさそうなその少年は、腰のホルダーから小さな紙を取り出した。



「このあとレイはケータイをスマートフォンに変えに行くらしいよ? このサイトはiモード用だと思うんだけど、スマートフォンから引き継ぎできるのかな?」

「え!?ケータイ変えんの!??」

「うん、白いスマートフォンに変えて「キッド様♪」って呼びたいらしくて…」

「うぇ!?そんな理由!?!?マジかよ!」

「当人は至ってマジだそうだよ。もしかしたら「快斗くーん♪」になるかもとも言っていたけど。」

「…無表情で物真似すんなってばよ。レイの頭ン中はともかく、もしスマートフォンから引き継ぎできたとしてもさ、使い難いんじゃねぇ?」

「そうだね。そうしたら移転とかするのかな?」

「うわぁ…大丈夫かよ…?」

「こればかりは少し不安だね。」



中身の減った湯呑みを置いて、ちっとも不安そうではない少年は、向かいで顔色を悪くさせている少年に手を差し出した。
自分に差し出された白い手に、片眉を上げて戸惑う少年に、左側の少年はにっこりと笑ってみせた。



「ナルト…もしこのサイトが閉鎖されることになっても、僕は君について傍にいるから。よろしく。」

「はっ!?縁起悪いこと言うなってばよ!移転はあったとしても閉鎖はねぇってば!! 未消化のリクエストだってあるんだから、潰させねェ!!」

「例えの話しだよ。」

「…ったく、例えがリアルすぎんだっての!」



憤慨した様子で腕を組んでそっぽを向く少年に、左側の少年は作り笑顔ではない笑みで笑っていた。
差し出されたままの右手は宙に浮いたまま。

そっぽを向いたまま口を尖らせていた少年はその手を横目に見ると、小さく溜息を吐いてからその手を右手で掴んだ。



「ま、今後ともよろしく頼むってばよ。」

「閉鎖されてもよろしくね。」

「されねェっての!お前からかってんだな!?」

「まあね。」

「…。」





Narutoからサイとナルトのお二人でした〜。




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