文置き場
2011-04-11(月)
高校生×中学生で事後(少し閲覧注意)


眩しいそれがカーテンの隙間から漏れる光だと気付くのと同時に、死にたくなった。

情けなく頭を抱えてしまいそうになるのをなんとか堪えて、溜息を吐くのに留める。吐き出した吐息は思ったよりも大きく、天草は慌てて口を閉じた。隣で眠っているであろう彼に聞かれてはまずいと、なんとなしに思ったのだ。


ちらりと視線を横にやると、赤い頭と幼い寝顔がある。目を覚ました様子は無かった。それにほっとしたのも束の間、布団から覗く首筋に無数の赤い跡を見つけて、また同じ思いが込み上げた。死にたい、死ねばいい、俺なんて。最低だ最悪だ。自分を頭の中で精一杯罵倒しても、気分はまったく晴れない。だって、目の前の現実は、どう足掻いたって変わりはしないのだ。


彼を、抱いてしまった。彼の方が誘ってきたから、なんてのは言い訳にもならない。年上である自分が止めてやらなくてはいけなかったのに。誘惑に負けてあっさりと、望まれるままに幼い体を抱いた。最中は興奮していたが、終わってみればなんとも自分が情けなく滑稽で、虚しくなるばかりだった。


自分たちの歳の差はたった3つ。大人なら、そう大した年齢差ではない。だが自分たちは、どちらかといえば子供だ。中学生と高校生。その差はとてつもなく大きく感じられた。成長期を迎えた彼は日に日に成長し、目線も自分に高くなってきてはいたが―――それでも、天草からすれば弟分の様な位置だ。そんな彼に恋心を抱く事すらとてつもなく悪い事のように思っていたのに、手を出してしまった。
ああ、自分は、とてつもなく変態なのかもしれない。自分より小柄な彼の身体はどう見たって男のものなのに欲情するなんておかしい。たくさんの感情がせりあがってくる。彼への申し訳なさと、自分自身への軽蔑と、他にもたくさん。



「十三?」
「は、はい…?」


唐突な呼びかけに天草の声は僅かに裏返りかけた。見れば戦人は目を覚ましたようで、不思議そうに此方を見ている。取り繕う様にへらりと笑って、天草は何時もの様に戦人の頭を撫でた。


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とりあえずここまで…。
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