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創作雑記
2016-07-28(木)
歌がありき



僕が人前で歌い始めた当初は、
作り貯めた自作曲は歌ってなくて、
僕の好きな歌、それも誰も知らないような
隠れた名曲ばかりを
嬉々としてカバーして
歌ってました。

選曲で個性を出そうとしてた
のもあるけど、なにより良い曲は例え
耳なじみがなくても、弾き語りで
ポロンと歌うだけで絶対に聞いた人が
オッと思うはず、と信じていまして。

“誰の歌?すごい良い歌じゃん”

と言ってもらえるのを目指してたのです。

待てよ、どうせ誰も知らない歌を歌うなら
自作曲でも同じことだな、
と思って、自作曲に
シフトしていったのです。

いろいろな音楽が好きで、いろいろな
パフォーマンスに憧れて、周囲からの
影響を受けたりもするのですが、僕が今後
いきなりギターや歌が上手くなることはないのです。
それを聴かせるステージを目指すこともない。

最初の志を忘れちゃいけないと自戒します。
絶対にまずは“弾き語りで通じる良い歌”が
ありきなのです。

卑屈になってるワケじゃなく、
僕の技術で歌っても良さが伝わる
くらい問答無用に良い歌を
作りたい、ってことです。

自分の演奏が誰かより下手くそだという類の、
技術的なコンプレックスは
おそらくこの先も
永遠に消えない気がします。

反面、自分の作る歌、自分の内から
湧いてくるものは、誰に比べるでなく
面白いんじゃないかと変な自負もある。

(だからこそ厚顔にも歌えているワケですが)

弾き語りを続けてきて、技術的な成長は
あまりないけど、それなりに
レパートリーは増えてきていて、それは
そのまま、ステージでお客さんに
提供できる自分のスキルの
現れだと思います。

たいした数のレパートリーじゃないけど、
それでも五年前はあの曲も
あの曲もまだなかった、よく
それでステージやってたな、と考えると、
遅々としながらも前に進めては
いるのだなと実感が湧きます。


マシス
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