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天然石(パワーストーン)の知識
2010-05-05(水)
クンツァイト
クンツァイト
純粋さと無償の愛を象徴するライラック・ピンクの宝石。クンツァイトは、見返りを求めない無償の愛を教えてくれる石です。
クンツァイトは、1902年にアメリカのカリフォルニア州で発見された比較的新しいパワーストーンです。
語源は、アメリカの高名な宝石学者『クンツ博士』に由来するといわれています。
カリフォルニア州で発見されたことから、またの名を『カリフォルニア・アイリス』とも呼ばれます。
クンツァイトは、『スポデューメン』(鉱物名)の一種とされ、特にピンク色のものをいいます。
スポデューメンの語源は、ギリシャ語で『燃えて灰になる』という意味に由来します。
これは、この鉱物は加熱すると著しく熱発光するため、そのように呼ばれているのです。
クンツァイトの清楚なライラックピンク。
『無限の愛・純粋さ』を象徴するとされるクンツァイトは、慈愛にあふれた気品と風格を漂わせています。
色はピンク、バイオレット、グリーン、イエローなど非常に変化に富み、特にグリーン(ヒデナイト)は希少価値の高い宝石として評価されています。
クンツァイトは、そのピンク色を強めるために照射や加熱処理が行われることがあるそうです。
クンツァイトの浄化・お手入れ。
硬度は6.5〜7.5と高めですが、一方向に割れるへき開性のため、縦に割れやすい性質をもっています。そのため、衝撃に弱く、洗浄には注意が必要です。
衝撃に弱いので、強い力を与えないでください。宝石としての価値が高いため、流水による浄化は避けたほうが良いでしょう。
月光やクラスターで浄化してください。
クラスター セージ 太陽光 月光 浴水
◎ ◎ × ◎ ×
クンツァイトの主要原産地は主にブラジル、マダガスカル、アメリカ、アフガニスタン等から産出されます。
特にマダガスカルでは、大粒で色の濃いものが近年多く産出されています。
クンツァイトはスポデューメン(リシア輝石)のピンク色のものいいます。
花崗岩質ペグマタイトに、レピドライト(リチア雲母)やエルバイト(リチア電気石)などリチウムを含有する鉱物とともに産出されることがよくあります。
クンツァイトは、大きな結晶が産出するのが特徴です。
単斜晶系に属した塊状でもみられ、柱状結晶の場合は、垂直軸に特有の平行な条線や溝があることが多く、また、へき開性のある塊として産出したりもします。
一方向に割れやすい『へき開性』が強いため、宝石としてカットされることはあまりありません。
見る角度によって色の濃さが変わる多色性もあり、カットする時は一番濃いピンクをテーブル面からよく見えるようにします。
このピンク色は、含有したマンガンに起因し、時間がたつと薄くなってしまうという褪色性があります。
スポデューメンのなかでもピンク色のものを『クンツァイト』、含有したクロムによる緑色を示すものを『ヒデナイト』、黄色は『トリフェーン(イエロー・スポデューメン)』と呼ばています。
和名
リチア輝石(リチアきせき)
色、ピンク、バイオレット、グリーン、イエローなど。
硬度:6.5〜7、比重:3.03〜3.23
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