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雲雀日記(完結!)←一話更新7/18
2009-03-03(火)
三月三日といえばっ

そう、雛祭りです。


毎年ひな壇を飾るお母さんを見るだけ、で私的には
あまり縁の無いイベントなのですが…


今年は……



「雛祭りをやりますわよっ!!」

「ええ!?」


一風変わったものになりました。









実家に帰っていたまゆちゃんに勢い良く腕をひったくられて足がもつれる。


一体どこに連れて行く気なんだろう…?

ひ、雛祭りってそんなに大それたことしないよね?


ドキドキしながら後をついていく私。




―そして10分後―




「すみません、私まゆちゃんを舐めてました…」


「はい?」


連れてこられたまゆちゃんの部屋で思わずも手を合わせる私。




雛祭りは女の子がいる家がひな壇に雛人形飾って

あわよくばひなあられを食べるくらいかと思っていたのに…



「へんなこと言ってないで…どうです?苦しくありませんか?」


「うん、大丈夫だけど……まさかお雛様の衣装を着るとは…」



思ってもみませんでした。




まゆちゃんが実家に帰省してたのも実はこれを取りに行く為だったらしい。





彼女が実家から取って来たもの…


雛人形(めちゃくちゃ大きくて高そう)

十二単ver.雛祭り ×2(私の分も)

大きな大きなひな壇

ひなあられや金平糖(ほか雛祭りらしいお菓子)



この大荷物を梱包して持ってきたときは一体何持ってきたの!?

ってびっくりしてたんだ。


まさかまさか、雛人形セットが入っているとは思いもしなかったよ。



「まあ、とっても似合ってますわよ。」

「えっ…ありがとう…」

「私の次にですけど。」

「……」


珍しく素直に褒めてくれたと思ったら…

確かに着物はまゆちゃんのほうがよっぽど似合ってる…さすが。



「おほん、では貴方はせっかくですから恭弥様に見せていらっしゃいな。」


「え?!まゆちゃんは来ないの!?」


いつもは恭弥様〜って真っ先に見せに行くのに。



「……いくら私の方が綺麗に着こなしても、あの方には貴方しか

見えていないんですもの。見せにいくだけ無駄ですわ。フンッ」


「……それなら福間さんに見せてあげて?」

「はぁっ!?何故私が世話役なんかに」

「喜ぶと思うよ?」



「……っ、まあ、せっかくですから見せて来ます。」

「うん!あ、まゆちゃん」

「?」



「ありがとね。こんな綺麗な着物着させてくれて。あとで一緒に写真撮ろう?」



ふんってまたそっぽを向くかと思った私は彼女の表情に固まった。



「…そうですわね」


口を開けて綺麗に笑うまゆちゃん。

幸せそうに。…幸せそうに。


「か」

「?か?」

「可愛い〜まゆちゃ〜ん」


「なっ、なんですのはしたないっ!」



抱きしめたら怒られちゃった。うふふ、でも気にしないっ(気にしなさいっ!)



「今日は女の子の日なんだし、めい一杯楽しもう!ね?」


「……はいはい」




こうして本日雛祭りは…


「ほら、今度はこうして!」

「こ、こう?」「違うよまゆちゃん!」


まゆちゃんと着物着て一日中遊んでた。



「おお、ナイスポーズです!そのまま着物の裾をひらっと…」

「師匠、それただの変態だよ。」

「「うんうん」」



一番楽しんでたのは福間さんかもしれないけど。



(いい思い出ができましたねまゆ様?)(……ええ)



(恭弥、この服の感想聞きたいんですが)

(…脱がしたくなるね)(さーてと、そろそろ着替えよっかな!)


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君は、僕のものだよ。…嬉しい?(by雲雀)
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