MEMO 妄想やらネタやら 2009-06-13(土) 最終回ティエリア続き3 「貴方の弟は、貴方に良く似ていましたね」 「双子だしな」 「でも、中身は貴方とは全く違った」 「至らない弟でごめんな」 「貴方も、彼の半分でも我が儘になればいい」 「我が儘って……」 「僕に甘えていい。甘えて欲しい」 久しぶりに触れる柔らかくうねるブラウンの髪を指に絡めて、その頭をそっと首筋に埋めさせるように引き寄せる。さらにその頭を下へと促し、胸でニールを抱きしめる。 「ニール……ロックオン………好き……」 これじゃあどっちが甘えてるんだかわからないなとニールは笑った。 そして、僕の胸に思い切り胸を埋めると、Tシャツの上からもわかる程度には存在を主張し始めたその粒をTシャツ越しに痛いくらいに噛みつかれた。 「ひ……っ」 じゅるじゅると音がしそうなほどそこをしゃぶられ、もうどうしようもなくなる。ニールは自らの唾液でぐっしょりと濡れて色を変えたそこに吐息をかけるようにしながらぽつりと呟いた。 「ロックオンって呼んだだろ」 「なに?」 「ライルのこと、ロックオンって呼んだだろ」 「呼びました、けど…… …っつ」 また、そこに噛みつかれて、痛みとそれが伴う甘い感覚に身体を震わせる。 「ひ、ゃ……だって、コードネーム……」 「それでも、最初は呼ばなかっただろ?」 「だって、貴方と同じ顔で、同じ名前なんて……」 「じゃあ、どうして途中からロックオンって呼んだんだ」 こんどは口ではなく指で乳首を押しつぶされる。何年もそんなところを意識して触れたことなどなかったのに、ニールに触れられただけでもう腰に甘い疼きが溜まってしまってどうしようもない。 「あ、貴方とは、 違うということが、わかったから……っ」 「ん?」 「貴方がいてくれたらいいと思っていたけど……」 「うん?」 「いないと、わかったから」 だから彼を認めたのだと、受け入れられたのだと、彼ならわかっていると思っていた。 「わかってる、わかってるよ、ティエリア」 「え……?」 「ごめんな、ただの」 嫉妬だ。 その言葉は、耳から僕の脳を犯して何もわからなくなる。 貴方だけが好きだと、そう何度も繰り返したような気がするが、あの大好きな優しい手で悦楽に落としこまれた僕の記憶は、とても曖昧だ。 ただ、彼が耳元でずっと好きだ、愛していると囁いていたことしか覚えていない。 [*最近][過去#] [戻る] |