■ゼンマイ時計
【日記】
2008-08-14(木)
蝶の夢
夢の中で蝶になっていた。
蝶になってハラハラと舞っているうちに、自分が自分である事を忘れた。
目を覚ますと、やっぱりそれは夢なのだけれど
まだ、頭の中は風の中を舞っていて、
自分が夢の中で蝶になっていたのか、
現実だと思っていた自分自身が、蝶の見ている夢なのか、
わからなくなってしまった。
−もし神様が一つだけ願いを叶えてくれるとして、
世界の平和を願ったら
今となんにも変わらない世界が用意されるかもしれないし、
それを願った瞬間、僕はこの世界から消えてしまうのかもしれない。
そんな事を思う。
人の想像できない未来はきっと人には用意されてない。
ただ曖昧に「幸せになりたい」と願っても、形にすればそれなりの物だったり、がっかりしたり。
自分は何に、どう反応する人間なのかを知らなきゃいけない。
喜びも悲しみも、
夢の中の蝶が思うのか、蝶が見てる夢が思うのか…
わからなくなるのはとても怖い。
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