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『神国』日本:人と神と魔と霊・見えないモノと占いと‐
2011-05-09(月)
『神国』日本:人と神と魔と霊・見えないモノと占いと‐その 51〜【ミサキ・七人ミサキ】

『ミサキ』についてです。


『ミサキ』は本来は神道で『御先』と表記し、『ヤタガラス』のような『御遣い』のように【神・神威の前に前兆として現れる存在】を指します。


これが民間信仰と重なり、【神威・怪異を起こす悪霊・怨霊】を指すようになりました。


つまり、『ミサキ』とはかつて人間であったモノが不慮の事故や事件等で強い念を残して死んだ者、あるいは『呪術』等によって死んで「そういう存在にされたモノ」を指すのです。


その逸話の多くは四国や中国地方に残されていますが、これは『海難事故』に結びついているからだと思われます。 (主に瀬戸内海、海の悪さをする妖怪の話がやはり多い)



『ミサキ』の特徴としては「代わり」が挙げられます。


うん、つまりは「死んだ人間と『ミサキ』が入れ代わる」のですね・・・・・分かりやすく言うと「ミサキは誰かを殺せばその役割から解放される(あるいは天に召される)事が出来、殺された人間は代わりに『ミサキ』となる」のです。


なので「死に方」もたいていの場合はかつてその『ミサキ』が死んだ死に方と同じになります。

また逸話の多くでは例えば「女性が二人男性が五人の七人ミサキ」であれば『次』もそうなるようです。


・・・・つまり『七人ミサキ』はいつまで経っても『七人(ミサキ)』のままなのですね、その『中身』は変わっても。


また、『ミサキ』を『禊ぎ』と結び付ける考え方がありますが、先に書いたように『呪術』的な要素、『呪い』的な要素を持っているのです。


うん、『呪術的要素』・・・・・・・『御先』ではない『ミサキ』とは存在ではなく『システム』と言い換えても良いかもしれません。
「そこに死者を生み出し続けるシステム」「死者を留まらせるシステム」


そのほとんどが『死に方&死ぬ(事件や事故が起こる)日』が決まっていますし。


【ミサキの最初】は分かりませんが、『ミサキ』あるいは『七人ミサキ』で調べると本当に怖い話が色々出て来るのでは、と思いますし・・・・・・これは俺が生まれた後にも起こった話だったりします。。。。



例えば「(決まった時期)になると死人が出る」「あそこでは何年かおきに〜」とかいう噂を聞いた事もあるかもしれません。

それは単なる(ぇ)地縛霊とかではなく『ミサキ』かもしれません。


また、川で起こる、現れるミサキを『川ミサキ』、海で起こるものを『海ミサキ』等と呼びます。



また、次の犠牲者を求め『徘徊する』性質もある為に『ミサキ』を見たり、近寄っただけで体調を崩します。
それを『ミサキ風(ミサキ風邪)』と呼んだりもします。・・・・これは通常の死霊等にも見られる特徴ですね。



そして、そういった『徘徊するミサキ』を見てしまった場合《親指を隠す》と被害(邪気に当てられる被害)を防ぐことが出来る、と言われます。


うん・・・・「死者に引っ張られないように親指を隠す」のですね☆



多分「霊柩車を見たら親指を隠す」や「葬儀の列に出くわしたら〜」という話はどこでも伝わっているはずです。


聞いたことあるのではないでしょうか??



ま、『これ』については機会があれば(ぇ)【指】について書く時に詳しく書きたいと思いますが。



そして、「【ミサキの最初】についてははっきりとわからない」と書きましたが、【最初】・・・・・つまり【原初】ですが。


そのしっかりした(?)システム形態、強い呪術的要素からおそらくは『日本の表の歴史』に出来ない時代・・・・・つまりは【3〜4世紀】くらいが始まりではないかな、と思います。


まぁ・・・『いけにえ』『人柱』なんかと同じですな、考え方としては。



少なくとも【古墳時代】と言われている【呪術時代】にはあったものと思われます。


『国』がしっかりしてきた奈良飛鳥前後とも考える事は出来ますが・・・・(-.-;)





とりあえず以上かな、という感じです☆


また追記する事があれば追記しますが・・・・とりあえず今は思い付かないので(-.-;)



ではでは次は鬼太郎を見ての感想になりますが、『メデューサ&ペガサス』についても書き忘れてるので近い内書こうと思ってます(^0^)/
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