日記
2012-03-29(木)
一モンとセナ鈴
「そ、その服似合ってる、よ…」
「ヤー!照れる!!」
「い、いだっ!!」
ふと隣を見れば拳を握りしめて二人を睨みつける一休先輩がいた。
「…まぁその気持ちはわからなくはないすけど」
「…だよな」
セナと鈴音は俺たちがすぐ近くに立っていることには気がついてないようだった。
「でもホラ、鈴音のあれ結構痛そうっすよ」
「照れ隠しだろ…可愛いじゃねーかよ…」
「セナガチで痛がってますよ」
「俺なら笑って耐えれる自信あるけどな」
「…先輩Mなんすか?」
「可愛い女の子に照れながら叩かれるなら」
…一休先輩は相当女の子に飢えているようだ。
いやでも一休先輩と俺は交際中であって、男の俺と付き合ってるんだから女の子に飢えている、というわけではないはずだ。多分。
「ただ単純に女の子とイチャつくアイツが憎い」
俺の心を読んだのか、ぼそりと呟いた一休先輩。
前方ではまだあの二人が楽しそうに笑っていた。
「…殴り合いっていちゃついてるんすか」
「いや、あれはあいつが一方的にやられてんだろ」
「…そうすね」
そういえば一休先輩も手が早い。
あー…そういういやらしい感じの手じゃなくて。それで言ったら一休先輩は遅いほうで…っと話がそれた。
とにかく一休先輩はよく俺にチョップをかますし股間狙って蹴り上げるし。
「…一休先輩の暴力も俺とイチャつくうちに入るんですか」
「馬鹿か?」
…相変わらず一休先輩は男には酷い。
「まぁ愛の裏返しってやつだな」
…今日の一休先輩は機嫌がいいのだろうか。
「セナの馬鹿ちん!」
「えええええ」
…ああ、あれも愛の裏返し。
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