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memo
2016-04-23(土)
ネタ

 ヒーロー物?

 主人公は目立たなくて地味な男子校生。彼のクラスに爽やかイケメンな転校生がやってくる。

 この転校生、ヒーロー協会だか組合だかに所属している期待のニューヒーロー。大物新人。勉強もできるしスポーツ万能だしで転校早々モテモテ。でもなぜか主人公前にするとそわそわ。それにやたら関わろうとしてくる。何なんだろうと主人公は首を傾げ気味。どちらかというと親友と一緒に遠巻きに眺めてる方がいい。

「……転校生、すごい人気だなー」
「あー……だな。昔はあんな根暗ボッチだったのにな」
「ん?何で知ってる風?」
「何でって……小学校の時、同じクラスだったろ」
「えっ?……あっ!えっ!?」
「初日に昔こっちに住んでたって言ってたじゃないか」

 主人公は気づいてなかったが、小学校の時転校生と同じクラスだった。そのころの転校生は、いつも一人で教室の隅にいるタイプで、現在とは全く別人。

 実は転校生、小学生の頃主人公に好意を寄せていた。主人公が親友にこんなヒーローかっっこいいよなと理想のヒーロー像語っていたのを耳にして、そんな人物になろうと決意。親の事情で一旦よそに行ってたが、正式にヒーローとなったのを機に、戻ってきた。

 主人公の理想に近づいたからとアタックを試みている。でも根本的なところが間違ってる。

「違うから!自分がこうなりたいって理想のヒーロー像であって、恋愛対象としての理想じゃないから!」

 しかも理想云々以前に、ヒーローということで敬遠しがちになっている。なぜなら親友の父親が悪の組織のトップだから。

 親友はどちらかと言えばイケメンで、勉強もスポーツもできるがあまり目立たない。父親が運営している悪の組織にはしょっちゅう出入りしていて、主人公もよく訪れている。

 悪の組織では大きい方だが、統率はしっかりとれているし優良悪の組織として、ヒーロー協会だか組合だかには危険視されていない。ご近所づきあいも良好。

 この組織の研究班の人に、一般人の意見を聞きたいからと、たまにボランティアでモニターしてる。主人公。どちらかというと悪の組織より。小学生の時はまだ親友の家庭事情知らなかった。

 そこの研究員でいつも主人公に色々意見を聞いている人は、いつもニコニコしてるふわっとした美人さん。主人公、初めてあった時は魂抜けかけた。いまだによく見惚れてる。

 この研究員、主人公や親友に何かとよくしてくれるし、人当たりもよいのだけれど研究馬鹿。自分の手で何かを作り出す。生み出すということに快感を覚えるタイプ。研究室で一人うふふふと笑ってたりさえする。

 この悪の組織の戦闘員として、元人間の現獣人がいる。別の場所で人体実験繰り返されたあげく、もはや人としての原形を保っていない。ベースはライオンだけれど、他にもいろんな生き物組み合わされて継ぎ接ぎだらけ。望んでのことではなく、なんやかんやあってこの悪の組織に保護され現在に至る。

 研究員はこの獣人がお気に入り。よくうっとりと眺めては体を触らせてもらっている。本人はこの体に辛い記憶しかないけど、こうやって好んでくれる人がいるということにだいぶ救われた。

 一見怖いけど、多分この獣人が一番性格まともで良い人。近所の人にも着ぐるみのおっちゃんとして好かれてる。

 そして普段地下の研究室に閉じこもってるこの研究員がある意味最強。腕力や戦闘力ではなく。

 ある時、正義感あふれる若手ヒーロー(not転校生)が先走ってやらかす。悪の組織として活動してないときに、決めつけで攻撃してきて一般の人巻き込みそうに。それを庇って親友が重傷。獣人も軽傷を負う。

 かわいがっている親友や大事だいじな獣人が怪我を負わされて。しかもその理由が思いこみによる勘違いでで研究員は怒り心頭に発する。治療を終えてからにっこり笑顔残して一人ヒーロー協会だか組合だかに殴り込み。

 前述の通り、この研究員は美人さん。それも飛び抜けて。本人もそれは自覚していて、さらにどう振る舞えばどういう印象を与えるかも正確に把握している。

 視線の動き。わずかな動作、立ち居振る舞い。声のトーンや言葉遣いを巧みに利用し相手を魅了し意のままに操る。

 ので、厳重なはずのヒーロー協会だか組合だかにも警備員に笑顔向けるだけでまんまと入り込み。本来なら立ち入れないトップの部屋まで。そしてことの次第を告げ、きちんと会員のヒーロー管理しないと潰すよ?と。これまでは大目に見て潰さずにおいてあげたのだからと。

 この研究員。潰そうと思えばいつでも潰せてた。現にこの部屋来る途中、建物のあちこちに爆弾仕掛けて半壊状態に。気づいて追いかけてきた獣人が、程々にしとけと研究員を連れ戻す。

 ちなみにこの頃主人公は転校生とお洒落なオープンカフェに。転校生はデートのつもりだけれど、主人公にしてみればただ友達と遊んでるだけ。後日、親友の怪我を知ることになる。

 主人公の優先順位は親友>転校生。転校生とつきあい始めたとしてもそれは変わらない。

 親友のお相手となるのは転校生の面倒をよく見ているヒーロー協会だか組合だかの事務員の人。もちろん、転校生や事務員には親友の父親が悪の組織のトップだと隠してある。

 親友からしてみると、主人公が誰と付き合おうと主人公の自由だけれど、家の事情から自分はあまり転校生や事務員に関わらない方がいいよなと考えている。なるべく距離をとろうとはしているが、あからさまにならないようにしてるのでなかなか思うようにいかない。

 転校生は主人公と親友がとても仲いいので、親友のことを恋のライバルなのではと疑っている。事務員は頼りになるお兄さん。ちょっと心配性かもとは思ってる。

 事務員にとってはウチの子がお世話になってます。転校生は出来がいいのに世話のかかる子感覚。転校生の主人公に対する恋心は知ってるが、成就するのは難しいと思ってる。親友にはよそよそしさを感じてるも、気になって仕方ない。

 主人公の転校生に対する評価は、アタックされるにつれ下がっていってる。最初はすごい奴が転校してきただったのに。でも悪い奴ではないし、友達として接する分には、まぁ、と言う感じ。

 転校生×主人公はほのぼのコメディになりそうだけれど、くっつきにくそうでもある。主人公がなかなか恋愛感情ならない。事務員×親友は互いの立場からシリアスになりそう。障害が多い。獣人×研究員も過去の色々からシリアスになりがちだけれど、ここはもう夫婦並なので。

 転校生は母子家庭。親友は父子家庭。獣人には妹が一人。研究員はお兄さんがいそう。
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