名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります 2011-06-22(水) 間違えた大人(赤) ―――おめでとう。 機械越しに聞こえた祝の言葉に、わたしは絶望を感じた。 ずっとレッドが好きだった。 レッドも口にはしなかったけど、わたしを好いてくれていた。 幼い頃はその稚拙な関係すら甘く、満足していた。 でも年を重ねて体が成熟してくるともどかしくなるばかりで、わたしはレッドを待てなかった。 「…ありがとう」 震える声でたった一言、返事をする。 わたしたちは交わることはなかった。 想いはあんなに交わっていたのに。 寂しさに突き崩されて他の男に甘えてしまった。 ―――赤ちゃんいつか見せて。 「…っうん」 貴方が好きでした。 そう言う資格すら、もうわたしにはない。 . [*最近][過去#] Ciao!Ciao! Buonanotte! [戻る] |