名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-06-10(金)
奇跡の日(骸誕生日)
※ヒロインはツナの成り代わり
「ボス…」
「あれ、骸…。珍しいねこっちにいるなんて」
家に帰ればランボたちが煩く勉強にならないので今日は図書室で宿題をしていた。そこに復讐者の地下水牢に投獄されている筈の骸がクロームの体を借りて現れた。最近益々骸の気配に敏感になったわたしは今では一発で骸を見抜ける。
「相変わらず便利な超直感ですね」
「だね。すぐ骸って分かるもの。すごく便利」
「君は…」
何故か呆れたように視線をそらす骸。いつもマフィアを憎み、ボンゴレ10代目のわたしを敵視と言うか『そんな可哀想な脳みそと顔で将来マフィアの女ボスですか』とバカにしてくる。わたしはマフィアになるつもりもないし骸に憎まれるような事もしてないししないつもりだけど、マフィアによって血塗られた彼の過去を聞いたらそれすらも言い訳になるような気がして言えなかった。確かにわたしには彼が憎むマフィアの、ボンゴレの血が流れているのだから。
「あー…、今日は骸にバカにされる時間がないの。明日テストだから」
正直、骸に嫌われるのが怖い。あの瞳で嫌悪感を露わにされると息が出来なくなる。
「今日はバカにしにきた訳でも虐めにきた訳でもありません」
クロームの姿から骸本来の姿に変わって、彼は子供のように少し拗ねた顔を見せた。
「え、じゃあ何?」
「何でも良いから僕に寄越しなさい」
ずいっと出された手に『何で?』と発する事が出来ないくらい骸から圧力がこもっていた。
「……えっと…はい…」
そのまま手に持っていたピンクのシャープペンシルを骸の手に置いた。骸はシャープペンシルごとわたしの手を握り締めてきた。
「っ骸…?」
「……まぁ良いでしょう」
するっとわたしの手を放して骸は文字通り霧散した。消える瞬間見せた骸の微笑みにわたしは呆然とした。
「君、一人で壁の前に突っ立って何してるの」
「ひ、雲雀さん…っ」
「……?熱があるなら帰りな。真っ赤だよ」
「は、はい…っ」
骸のはにかみ笑顔記念日として、6月9日に丸印をつけた。それはいつか知ることになる貴方が生まれた奇跡の日。
誕生日おめっと\(^O^)/
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Ciao!Ciao!
Buonanotte!
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