名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-06-16(木)
伝説は頭がおかしいみたいです(赤続き完)
ミッション!こっそり抜け出してみよう
原点にして頂点、レッドさんに誘拐?捕獲?されて3日目です。ヘルプメールの返事は『お前それレッドさんだろ乙WWW』と『レッドさんに気に入られ乙WWW』といかにも双子といった内容でイラッとしました。レッドさんはと言うと相変わらずわたしをペット扱いで愛情たっぷりスキンシップたっぷりで段々わたしの中のアイデンティティが揺らいでくるので今日こそは逃げてみようと思います!
「ピカチュウ、よろしくね」
「ピカピ…」
レッドさんが修行に出てる間にわたしが抜け出そうとするのを不安そうに見つめ、迷い、結局ついてきてくれた。
「しかし寒い、何も見えない」
珍しく吹雪いてないからと出た瞬間の吹雪。完全とは言えない装備と閉ざされた視界でわたしは不安になってピカチュウを抱きしめて歩いた。ザックザックと雪を踏みしめる音が微かに響くけど殆どは風の音に消される。
「も、戻ろうかな…」
戻ろうと後ろを振り返った瞬間広がる赤色と。温かい体温。
「ギャアッ!?」
「危ないっ」
混乱して何かを突き飛ばす。目の前には焦ったレッドさんの顔。それもほんの一瞬で、投げ出されるわたしの体。
(真っ白で見えなかったけど崖だったのか)
我ながらすごい反射神経だったと思う。一瞬で大体理解?して落ちるとわかった瞬間レッドさんに向かって抱いていたピカチュウを思い切り投げた。
後は覚えていない。
起きたら相変わらず洞窟で、レッドさんが傍らに座っていて瞬き一つせず静かにわたしを見下ろしていた。はい、ちょっとしたホラーでした。
「わたし生きてますね…」
「…………」
わたしの言葉にレッドさんがやっと瞬きをした。レッドさんの赤いおめめからポロポロと透明な涙が落ちてきた。それを見てたら思わず謝りたくなった。わたしより年上の癖に頭がちょっとおかしくてどうしようもない人。どうしよう、わたしこの人が好きかもしれない。よくわからないけれど離れたらいけない気がした。
「ありがとうレッドさん」
相変わらず静かに涙を流すレッドさんにわたしはどうしようもなく愛しくなってポンポンとレッドさんの膝を叩いた(起き上がれないから頭に手が届かない)
「側にいて欲しい。逃げないで欲しい」
「はい、分かりました…」
仕方ないなぁ、好きになっちゃったんだもん。
とりあえず両親には連絡させてもらおうかな。まぁヒビキくんとコトネが手を回してそうだけど…。何で分かるかって?何となくです。
「ヒビキ!コトネ!アイツは大丈夫なのか!?」
「「大丈夫大丈夫。きっと上手くやってるって。心配性だ(よ)ねシルバーは」」
「このメールを見て何を根拠に…っ」
きっと彼女ならレッドさんと上手くやってるだろうと僕もコトネも信じてる。何でって…?
「「何となく!」」
おわり.
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Ciao!Ciao!
Buonanotte!
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