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小説とか映画とか好きな人がえらい適当な話をするよ
2008-06-11(水)
救命活動について

バイスタンダーという言葉があります。これは救命活動が必要な状況に偶然出会った人を指し、つまりは救急車が来るまでの応急処置を行う一般人です。医療従事者に限りません。

秋葉原通り魔事件では、このバイスタンダーの方々がとても多く、懸命な救命活動が行われていました。
ごく普通の身なりの人が、被害者に心臓マッサージや人工呼吸をしている映像をテレビやネット観た方もいらっしゃるのではないでしょうか。人の命を繋ぎ止める、勇気ある行動だと思います。

しかし、残念な報道がありました。被害者のなかにB型肝炎の方がいらっしゃり、バイスタンダーの方々に感染した可能性があるとのことです。
映像を観て感銘を受けるとともに危機感を覚えていましたが、その危機感が現実のものとなる可能性に悲しさを抱きます。

これは一種の二次災害です。見知らぬ人を救うとき、このような危険を防ぐため何をすべきかを書きたいと思います。

救命処置に関する基本的な部分は省きます。

肝炎などの場合は主に、血液から感染します。皮膚に傷などがあると、そこから血液が入り、感染してしまうのです。
これを防ぐため、傷病者に触れるときは体液の付着を防ぐ手袋をしてください。手袋がない場合は、ビニール袋などで手を覆うと良いです。

心臓が止まった場合は心肺蘇生に移りますが、このとき「知らない人」「補助器材がない」という条件下では、口対口の人工呼吸は絶対にしないで下さい。
口をビニールで覆うなどの簡易的な対処もいけません。ポケットマスクなどの感染を防ぐ道具がない場合は、心臓マッサージのみを行ってください。

心臓マッサージだけでもある程度の換気ができます。

傷病者の命も大切ですが、バイスタンダーの命も大切です。
もし貴方の目の前に痛ましい出来事が起こったら、見知らぬ人が苦しんでいたら、必ず手袋を。人工呼吸は道具がなければしなくても大丈夫です(救命率は変わらないという研究結果もあります)。

傷病者が見知らぬ人のとき、道具がないとき、人工呼吸はしなくて良いという情報は意外と知られていないことを先日の事件で知り、書きました。
また市民のための心肺蘇生の、心臓マッサージと人工呼吸の割合ですが、15:2から30:2に変わりました(2005年に)。2010年にはもしかしたら人工呼吸がなくなるかもしれません。
医療は日々変わっていっています。正確な情報を知るために、ネットで検索したり、こまめに消防庁が行っている講習会に参加したりしてください(参加者一人でも講習会をしてくれるところもあります)。

興味がある方は、感染防止のことなど、ぜひ心の隅にでも残して頂けると幸いです。
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