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日々精進
ギターリスト向け音楽理論です。
2007-01-16(火)
初級理論・16日目
　今日はMinor Scale（短音階）について勉強していこうと思う。

【自然的短音階】
　短音階（Minor・Scale）には、大きく分けて３種類が存在しており(＊１以下参照)、今回勉強するのはその中の１つである自然的短音階（Natural・Minor・Scale）である。自然的短音階とは、Ａから始まりＡで終わる幹音のみの音階を含む、それと同じ音程差で進行する音階のことをいう。

Degreeで表すと…
　Ｉ･II･♭III･IV･Ｖ･♭VI･♭VII･Ｉ


音程差は
　全　半　全　全　半　全　全

　　という進行になる。


　導き出す方法はMajor Scaleと同じやり方、若しくは、（Major Scaleが完璧ならば、）Degreeを使用してMajor Scaleから導き出す方法とがある。


　例えばＦ Natural Minor Scaleを導き出してみよう。

先ず幹音を並べる

　Ｆ･Ｇ･Ａ･Ｂ･Ｃ･Ｄ･Ｅ･Ｆ


続いて音程差を調べる

　幹音のみだと音程差は『全全全半全全半』である。


先ずは、以下の赤い全を半に変えてみよう。

　全 全 全 半 全 全 半

　→Ｆ･Ｇ･Ab･Ｂ･Ｃ･Ｄ･Ｅ･Ｆ
　(全 半 全+半 半 全 全 半)


続いてその次の『全+半』を全に変えよう！

　→Ｆ･Ｇ･Ab･Bb･Ｃ･Ｄ･Ｅ･Ｆ
　(全 半 全 全 全 全 半)


更に第５音と第６音を半音に変えると

　→Ｆ･Ｇ･Ab･Bb･Ｃ･Db･Ｅ･Ｆ
　(全 半 全 全 半 全+半 半)


最後に第７音を半音下げて
Ｆ Natural Minor Scale
　Ｆ･Ｇ･Ab･Bb･Ｃ･Db･Eb･Ｆ
　(全 半 全 全 半 全 全)



　また、昨日導き出したＦ Major Scaleを用いる方法も紹介しよう。Natural Minor ScaleのDegreeは『　Ｉ･II･♭III･IV･Ｖ･♭VI･♭VII･Ｉ』であるから、

Ｆ Major Scale
　ＦＧＡBbＣＤＥＦ

　これのIII･VI･VIIをフラットさせれば言い訳だ。すると…

Ｆ Natural Minor Scale
　Ｆ･Ｇ･Ab･Bb･Ｃ･Db･Eb･Ｆ

　やはり同じ様に並んだ。


　という訳で、また宿題で確認をしよう。今回の宿題は以下のScaleを導き出してくること。


・Ｃ Major Scale(※)

・Ｄ Natural Minor Scale

・Ｅ Natural Minor Scale

・Ｆ Major Scale(※)

・Ｇ Major Scale

・Ａ Natural Minor Scale(※)

・Ｂ Natural Minor Scale


　因みに※印がついているScaleについては、既に勉強済みなので、答え合わせは自分でも出来る筈だ。

＊１…短音階には自然的短音階の他に、和声的短音階（Harmonic・Minor・Scale）と旋律的短音階（Melodic・Minor・Scale）がある。（詳細は改めて）
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