ブラック組織MOSA
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By はりー
2019-10-21 16:00:41
【絶対禁句】その4
夜――ナイキ達のもとへバンギャちゃん達が遊びにやってくる。
『あらみんな、いらっしゃい☆』
『あははは! グッチなにその喋り、オカマかよ!』
『なにかおかしいかしら?』
『ああ、あれか。オネェ言葉週間?』
『ああ〜。また始まったんだぁ』
『え、待って! これ週単位で続くの?』
『前は1週間くらい続いたよね?』
『そうそう、ナイキがずーーーっと無口だったもんね』
『じゃあ、ナイキのバツって何か知ってる?』
『ああ、赤いマニキュア?』
『ナイキにマニキュア!? ガチのオネェになるの? 最終的には女装とか?』
『違う違う。爪の間にね、針を刺していくの』
『ひぃ!!? どこのカイジよそれ! 罰じゃなくて拷問じゃないの!!!』
『吐死夜を怒らせると怖いもんね〜』
『ね〜』
『これがグラサタの闇か・・・・・・』
終
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By クロポンヌ
2019-10-21 15:00:01
#ぐらさた打ち上げ (えつらんちゅーい)
────悪ノリ以外の
何ものでもない……。
(*´ヮ`*)ヘラッ
不憫な、ナイキさん…。
─────────────── ─ ─ ─
#ぐらさた打ち上げ
『──うぇーいっ♪』
『オイ、蒼…。お前、もう酔っ払ったのか? 相っ変わらず、酒弱いな。』
『──菊原ぁ〜。何飲んでんの、ソレ? おいし??』
『ちけぇ、ちけぇ!! 距離感っ…!!』
『ケラケラ、何らよ? 何でそんら距離とんの?? ふへへへへ』
『お前な…。絡み酒とか、質悪ぃぞ───』
『・・・・・・、』
『んだよ! 急に黙んなっ! ──お前、酔うとキス魔なっから嫌なんだよ…!!』
『あー、何だぁ〜。期待してた? 菊原ぁ、か〜わいい♪ ───んっ、』
──がったぁーんっっ!!!!!
『────てっめぇ…!! 舌、入れやがったな?! 表、出ろ! この野郎っ──!!』
『あっははは。菊原ぁ〜、照れてるぅ〜wwwww (ケタケタケタケタ…)』
『おっま…!? どーせまた、明日んなったら、そんなしといて知らねぇとかほざくんだろ──?!!』
『まあまあ、ナイキはん。落ち着いて…』
『落ち着いてられっか…!! あっち行って飲むわ!!』
『…………、』
『・・・おや、蒼くん? ──僕の顔、何か付いとります??』
『吐死夜さんさぁ───』
『…はい? (この子、完全に目が据わっちゃってますねぇ……)』
『すっっっごく、美人さん! 尊い…!!』
『………ハイ??』
『(合掌) ─────、』 ※チーンッ ←効果音
『(──拝まれてしまった…、) ボブはん。』
『なんね? トシ??』
『この子、放っといたら危なっかしいので。ちょっと、運んで貰えますやろか?』
『せやね。──何か起きてからじゃ、遅いたいね…』
『ぼぶはーんっ!!』
『ハイハイ。蒼くん、帰るね。送るけん、掴まりんしゃい───』
『わぁー!! だっこ! ぼぶはん、カワイイー!! 好きィー!!』
『(…カワイイ??)』
『何を妬いとりますの、ナイキはん───』
『妬いてねェーわっっ──!! ざけんなよ、吐死夜っ?!』
──ちゅー
『…え?』『──あ??』
『─────蒼くん……、』 ※ほっぺたチューの刑
『きゃあああっ…!! ぼぶはん、連れて帰るー!! 一緒に寝る!! カワイイ! カワイイ! カワイイ! カワイイ───…』
『持ち帰られてんのはテメェだろーがっ?!』
『ナイキ──、(放っときましょう………)』
★蒼くんよ。愛されキャラでいてくれ───!!
翌日──。
『───え? …知らない。ごめん、覚えてない』
『蒼…!! おまっ、ふざけんなよ──!!』
『あの後、直ぐに眠ってしまったたいねっ──── (汗々)』
『──まさか、あれが“ファーストキス”だなんて言いはりませんよね? ナイキはん??』
『うるっせー!! そこには、触れんなっっっ!!!!!』
完
[編集]
By クロポンヌ
2019-10-19 15:30:05
#過誤の鳥
全体的にまるい亡威忌(笑)。
この何年後?もっと短いか?に
蒼と亡威忌は喧嘩して事件が勃発。
事実は、周りに知られているような
大事件ではなかったのかも知れない。
亡威忌と蒼のすれ違いと周りからの
余計な脚色によって、二人は一度
バラバラの人生を歩むけど……。
また、いつの日かこの二人が
引き合わされて共にずっと
一緒に居られますように。
なーんて(笑)。
─────────────── ─ ─ ─
#過誤の鳥
『─────スッゲェ……』
初めて菊原の家に上がった日の感動を
今も確かにこの胸へと覚えてる。
初めて目にする音楽機器やら何やら
それらを前に、俺は只々
感嘆を零す事しか出来なくて───。
ぐるりと菊原の部屋を見渡せば
CD達が乱雑ながらも山積み状態で
ふと目が止まった彼、愛用のギターに
思わず息を飲んで生唾を飲み込んだ。
『…に、しても。菊原ぁ、お前──。もうちっと片付けたらどうだよ。せっかく、こんな色々揃ってる部屋なのにさぁ────』
羨ましさ半分、呆れ半分に
背後の彼へとそう呟いた。
うるせぇ、と一言だけ返されて
それでも憧憬の宿った目だけは
自分でもどうしようもなく
輝いていたみたいで。
それに気付いた菊原が
一つ軽く噴き出すと
『んな、物珍しい?』と
満更そうになく少し笑って。
普段の彼からは到底
想像もつかないような
無邪気な笑顔を見せるから
俺も何だか嬉しくなって
大袈裟に頷いてみせて
それから二人で暫し笑い合った。
『何か、飲みもんでも取ってくる。───勝手にその辺見てていいけど、あんま物に触ったりいじくったりすんなよな?』
『雪崩れ落ちそうだもん。そっとしとくよ──、(笑)』
『────悪ィ…、遅くなった。何も無かったから、ちょっと外の自販機まで行って、き………』
部屋の片隅、例外なく乱雑に詰まれた
雑誌やら雑貨やらの下から
たまたま目に入った
破ったノートか何かの紙切れに
菊原らしい乱雑な文字にて
書き綴られていた“ソレ”に
俺は。目を奪われ立ち尽くしていた。
『蒼。お前…、何で泣いてんの────?』
『……え?』
菊原のその声に顔を上げて
初めてそこで自分が
泣いていた事に気付いた。
頬を伝う涙を慌てて
親指で払って拭い、
飲み物片手にこちらを
呆気に取られた様子で
訝しげに見つめていた菊原へ
その“紙切れ”を指差して訊ねてみた。
『─────これ、お前が書いたの?』
菊原は無言で歩み寄ってきて
俺の隣へと並び、一緒になって
その紙切れを見下ろした。
『………お前。こんなん見て泣いてたのかよ?』
少し上目に見やった菊原は
完全に呆れ返ってて。
『───それ。んな、感動とかするようなもんでもないだろ、別に。……中身なんてねェーよ。音とか語呂とか、韻踏んでっかとかで。適当に書いたやつだから』
『…まじ?』
ははは、と軽く笑って誤魔化して
軽く、その紙切れを撫でた。
『これ、写しとかねぇの? 』
『あ? 何で』
『………刺さったんだよ。胸(ここ)に────』
『………………………』
『無いなら、写さして。──あ。写メった方が早いか………』
『……お前。こんなんで泣けるとか、どうかしてんぞ? 感受性、強過ぎねぇー??』
『…お前こそ。頭悪そうな顔してさ(笑)、こうゆうの得意とか意外過ぎるし、何か狡い───、』
携帯で何回かに別けて写し取って
確認するその表情は長めの前髪のせいで
よく見えず、分からなかったが。
グスッ、とまた一つ鼻を啜ってから
『あ゙あぁ〜』とか訳の分からない
溜め息と声を零しながら、
蒼は。俺の部屋のベットとローテーブルの
僅かな隙間を見つけるとそこに収まった。
ベットに頭を預けるような姿勢で
完全に寛いで携帯電話をカチカチやってる。
また、さっきの写メを眺めているようだった。
『────菊原さ。見直しちゃった、俺。へへへ』
人差し指を当てがって、まだ
グスグスと鼻を鳴らしてやがる。
溜め息を吐き出してゆっくり歩み寄ると
さっき自販機で買ってきたコーラを差し出して
自分もベットへと腰を下ろした。
(──変な奴…、)
ペットボトルの蓋を開けて
コーラを一気に喉へと流し込んだ。
ナイキは、蒼の後ろ姿を見やる。
初めに、コイツに歌わせたいと思ったのは
高校に上がったばかりの春先だった。
煙草、を先公から隠れて吸う為に
穴場だと踏んでいた場所に
先客が居やがった────。
軽く舌打ちして仕方なしに
踵を返そうとしたら
ドア越しに小さく聴こえてきた
その歌声に俺は思わず足を止めた。
歌詞なんてなかった。
ドアの向こうの相手が静かに口遊む
小さな鼻歌…。昔、どっかで聴いた曲……。
本来なら。もっとこう猥雑で
魂を揺さぶられるような
そんな曲な筈なのに。
『────────、』
悲しみだ…。その切なさが
胸をキリキリと引き裂くように
吐き出される、と表現するには余りに
繊細な迄にメロディーを紡いでいる。
まるで締めつけられるかのような
ヒリヒリと心の何処かへ
沁みて、痛み。疼くような……。
(…感情を歌に乗せられる。他人すら自身の“ソレ”に引き摺り込めるような、……そんな声を、…才能を。コイツは持ってやがる─────、)
煙草を咥えつつも
火を付ける事すら忘れて
ドアへと背を預けて座り込み
そのメロディーを聴きながら
暫し、感傷に耽った───。
アイツは、…蒼は。よく、恥ずかしげもなく
俺の才能を褒めてくるような奴だった。
文才があるだ、表現力がなんだ。
ギターの腕を褒めてくる奴は多かったが
例外なくアイツもその一人ではあったけど
アイツは“菊原がギターが上手いのは知ってる”
とか訳の分からない理屈で普段はそこまで
俺のギターのテクに対しては口を出してこない。
“菊原がギター上手いのは、もう寧ろ、当たり前な事だし。それは、皆が知ってるし。菊原の腕は皆が認めてる───”
聞いてるこっちが恥ずかしく
なるような事をアイツは
平然と、俺を前に言ってのける。
((…菊原の書いた曲、俺、好きだよ───?))
アイツは。勧誘されたばっかの頃は
全くと言っていい程、乗り気じゃなかった。
“歌詞が覚えられない”、“楽譜も読めない”
“英語が苦手で発音には全く自信がない”
幾つもの理由にて俺が幾ら何度、誘ってみても
全く。靡かなかった──。それが…。
((───俺んち寄ってくか?))
ほんの気まぐれだった。
アイツを部屋に上げたのは。
あれからというもの、
…蒼は。俺の家に頻繁に
入り浸るようになっていた。
『──なぁ、菊原ぁ〜? これ、どうゆう意味だ?? 何て読む…??』
英語の発音に自信がないと
そうしばしば口にしていた蒼が
最近、よく高校の特別教員の
カナダ人教師を捕まえて
発音を習っているんだと
人伝えに耳にした。
楽譜の読み方も軽音部や
吹奏楽部の奴らを捕まえて
やはり、質問攻めにしている
そんな姿を暫し目にする。
“お前、暗記力に自信がない言ってたよな?”
そう以前、話を振ったら
“菊原の歌詞は毎日眺めてるし、ココんとこ響くから何とかなるよ。きっと──”
と返して寄越した。
蒼は、よく俺の書いた歌詞を
“胸(ここ)に刺さるんだ”と口にする。
何を一体、どう取って。勝手な解釈を
しているんだかまでは知らないが。
蒼は、ヴォーカルという
ポジションだからこそ
そこまで俺の書いた“歌詞”に
関心を示すのかその辺りは
その意を取り兼ねるが
ギター以外の腕をこれ程にまで
買われベタ褒めの嵐に度々遭う事に
俺は、未だに慣れちゃいなかった────。
『────ちゃんと口、開けて。はっきり、発音して。客にしっかり…、伝わるように………』
初ライブの当日、控え室替わりの教室の一角で
机へと座り、一人、ぶつくさと何やら唱えている。
仲間らとチューニングやら何やらしながらナイキは。
一人俯き、必死に意識を集中させ
気持ちを高めようとしている様子の蒼の元へと
一つ、溜め息を吐き出してから歩み寄った。
『───おいおい。んな、ガチガチで大丈夫かよ。お前…』
『ん。歌詞、絶対、間違えないようするから──』
緊張感をバリバリに張り詰めさせた様子で
蒼はナイキを振り仰いだ。その顔も
余りに緊張の面持ち一色で
フハッ、と一つ噴き出してから
蒼の下ろした長い前髪をナイキは
わしわしと撫でてやる。
((鬱陶しいだろ。お前、前髪切れよ───))
((………菊原、俺…。お前に大事な事、話すの忘れてた……))
((あ? ナニよ───??))
((…逆上りやすいんだよ。今まで、そんな気にした事なかったから気付かなかったんだけど─────))
大勢の人前で逆上らないように。
元より長めだった前髪を
殊更、蒼は伸ばすようになっていた。
長い前髪で顔を隠して最近じゃ
特に俯き気味だ。
『───“Glamourus666(うち)”の看板がそんな根暗な奴だなんて。願い下げなんだよ』
僅かに上向いた蒼が髪の下から
真っ赤な目をしてナイキを見上げる。
『昨夜も寝てねェーんだろ、その様子じゃ。ステージでぶっ倒れたりなんかしたら承知しねぇかんな───、』
ギリッ、と前髪を鷲掴まれて
蒼はビクリッ、と肩を振るわせた。
無意識に瞑った瞼を静かに開くと
ギターをぶら下げたままのナイキが
ピックを咥えて何かしていた。
視線は僅かに合わない。
よしっ、と不意に手を離し
数本のヘアピンを
ズボンのポケットへと突っ込んだ。
『───え、あ。…俺、これでライブすんの??』
ピック片手に戻ろうとしたナイキに声を掛けた。
前髪、は。頭上で後ろへと流す形で
ピンで固定されていた。
『──外すなよ? あと、それから。歌詞間違っても、音外しても、発音がクソでも許してやるから。───好きに歌えよ。蒼』
『…菊原──、』
『じゃねぇーと、ぶっ飛ばすかんな───』
『─────脅しじゃん……、』
そう言って蒼は、漸く笑った。
〜過誤の鳥〜
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