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By リヴァイ
ジャン:う、えっ…!?(話しには聞いていたが年上の恋人とは先程から睨み付けていた小柄な目付きの悪い男というのを理解すると同時に無意識に近付いていた相手から妙に甘い声が漏れると驚きに肩を揺らして後ろに飛び退き早まる鼓動を抑えるように胸に手を当て、それでもこれが件の恋人と言うなら前々から気になっていた事を伝えようと拳を握り締め)あの、…こいつ、ガサツだしすぐに手が出るし…でも、悪いやつじゃないです。…お願いします。

(相手から聞こえた声には自らも飛び上がるほど驚いたものの何とか動揺を悟られないように抱き寄せた熱いほどの体温を噛み締め、さっさと立ち去ろうと同僚に捕まった哀れな少年を一瞥したが立ち去りかけて耳に聞こえた声に眉間の皺を少しだけ緩め)…言われるまでもねぇ。

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By エレン・イェーガー
や、……っ、あ、リヴァイさん、(近付いて来た相手の手のひらが腰にそっと回れば手を繋ぐ以外あまり身体の接触がないためにどくんと心臓が高鳴り、自身でも聴いたことのないような声が思わず零れてしまったのを慌てて口元を押さえる事で飲み込み、困ったような視線をジャンへと向けて)……ッ、

ハンジ:(自らが止めなければリヴァイがすぐ物理的に手を出していたと思えば止められて良かったと感じ、内心ではその剥き出しの闘争心に舌を出して笑いたいところであったが、次には見ず知らずの目の前の少年の肩に手を置いて口端を上げて)…残念だねえ、そこのおっさん、本当に彼女にべた惚れみたいだけど?あんな顔していろいろしてるかもしれないねぇ……君は?

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By リヴァイ
ジャン:…、?(わざと挑発したものの普段ならば既に胸倉を掴み合っている状況だが指先が動くのを見て自らも僅かに手を持ち上げたところで動きがないのに気付いて動きを止め、格好も女らしくなったと思えば行動もどこかぎこちない様子に不覚にも少しどきりとしたのを見ないようにして不思議そうに片眉を上げ)……別に、喧嘩なん…て、

(ずっと二人にはほとんど口出しをせずに剣呑な目つきで見守っていたがそろそろ我慢しきれず脚でも出そうかというタイミングで割行った同僚に出鼻をくじかれ、それでも主張すべきところは主張しておかねばと自らもようやく相手に近寄って荷物を持たない片手で腰を抱き寄せ目があって言葉を不自然に切った少年に目をやり)……俺がそのデート相手だが、そろそろ返してもらうぞ。

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By エレン・イェーガー
…ッはぁ!?(確かに相手とのデートを優先するつもりではあったが、どうやらアルミンが先に根回しをしていたようでそれについては納得するものがあったが、次がれた言葉には思わず眉を寄せて反射的に手がぴくりと動いたが相手の手前大人しくしていた方がいいのかと拳をきゅっと握り、同級生に知られた気恥ずかしい色を滲ませながら睨むようにじっとジャンを見つめて)……悪いかよ。

ハンジ:…へえ、そんな顔、社内じゃ見ないけどねぇ(隣のリヴァイの反応や表情は恋愛沙汰によるものでついぞ見たことがなく、面白がってはいたもののこのままではせっかくのデートや高校生同士の付き合いが険悪になってしまうと思い、男女の前に片手を出して)……はいはいそこまで!わざわざケンカしに来たわけじゃないだろ?

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By リヴァイ
ジャン:いや、だってお前は誘うなってアルミンに念を押されて…なんだよ、ミカサとは一緒じゃないのか。(秀才がそう言うならてっきり三人で祭りに出掛けるものかと考えていたが目の前の二人が連れかは分からないが幼馴染が一緒に行動していないのを見るとどうもそうではないようで、改めて見ると淡い色合いの浴衣を身に着けた相手は普段より異性に見えて少し瞬きし)……デートかよ、男女の癖に。

……俺は面白くねぇ。クソメガネ、俺は最近自覚したんだが大層嫉妬深いようだ…知ってたか?(友人とのじゃれ合いならば口を出すつもりもなく面白くないなりに見守るつもりだったがどうも距離が近いように感じ、その上いつもは見れない少し乱暴な言葉遣いをする一面が見れたのはいいもののそれを引き出している金髪には鋭い視線を隠しきれず)

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By エレン・イェーガー
(自身よりほんの少しだけ上背のあるジャンが耳元に唇を寄せてくれば、雑踏の中のためか流石に学校ではありえない距離感に少しだけ身を固くしたがすぐに絡まれてはいないと片手を振って)あ、いや、会ってない…、それにしてもいつものメンバーだな…(自身は幼馴染たちと連れ立つ機会が多いが友達がいないわけではなく、クラスでほとんど行動をともにしている同級生たちがまとめて祭りに来ていると解れば眉を下げて)オレには声掛けないのかよ。

ハンジ:(目の前にいる高校生は自身から見ればひどく幼く見えたがそれゆえに見ていて飽きることはなく、その中で高校生の男女特有の距離感に口元を上げてリヴァイの方へと少し身を寄せて)…なんか、うん、おもしろい予感がするんだけど…リヴァイはどう思う?

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By リヴァイ
(こういう場面ではいまいち信用ならない同僚の謝罪に胡乱な視線を送っていたが一応表面上は謝り取り繕う姿にそれ以上は叱ることなくやり取りを眺めてようやく一息吐き、そろそろ移動するよう声をかけるところで耳に入った新しい声に緩み始めた眉間の皺を寄せ)…あ?…知り合い…のようだな。(この状況で絡まれるなど滅多にないだろうが油断はできず目つきの悪い少年へ目をやり)

ジャン:いや、マルコとサシャとコニーがその辺に…会わなかったか?…それより、お前…絡まれてたとかじゃないよな?(何が悲しくて一人で祭りなどと反論するよりも相手の状況を確認する方が先決で、最後の方は声を小さく耳元で問い掛け)

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By エレン・イェーガー
ハンジ:わー!待って待って!大丈夫、ちゃんとリヴァイは獣じゃないってみんなに言っとくから!(常日頃から片付けろとは言われていたがそれでもほったらかしにしていたデスクの件に触れられては慌てて片手を振るものの本心では然程焦ってはおらず、だがしかしちらりと見た恋人はすっかり萎縮してしまいこれ以上は可哀想かと片手を伸ばして黒髪をそっと撫でて)ごめんごめん、びっくりしたよね。リヴァイのこと、よろしく……あれ?

あ、……いえ、…(いつもはしゃんとした大人という佇まいの相手が同僚の前だとよく喋り言葉遣いも荒々しくなるのを聴いていれば新たな一面が見られたようでやや気持ちも落ち着き始め、ふと伸ばされた手のひらが髪を撫でるのには嫌悪感もなくはにかんだ笑みを見せていたが、聞き覚えのある声が背後から掛けられては振り返って)…!ジャン……、来てたんだな…えっと…ひとり?

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By リヴァイ
(まだ順序良く付き合っていくつもりのため口づけ以外に手出しはしておらず相手にも余計な警戒心を抱かせないようにとそういったことをほのめかすことはなくここまで来たが、暗に示すような台詞が投げかけられると殴ってでも止めてしまおうかと思う程で流石に往来で異性に手を出すほど浅慮ではないが自然と声は低くなり)…可愛いのは全面的に同意するが、それ以上喋るつもりならてめぇのデスクを徹底的に清掃してやるからな。あのゴミを捨てるいい機会だ…。(仕事に関係ないものまで積まれた雑多な同僚の机をいつか掃除する機会を窺っていたが次の出勤には必ず捨ててやろうと心に決め、処理しきれなくなったのか赤くなって俯いてしまった相手の傍に寄ると覗き込むようにして)表情を覗い…大丈夫だ、今追っ払うからな。

ジャン:(仲の良い級友と訪れた祭りだが各々好きなものを購入するため散り散りになり戦利品を両手に人混みを避け通り掛かった道の端に見慣れたクラスメイトと大人二人が何やら話している現場に遭遇すると声をかけるか悩んで意を決して近付き)…エレン?お前も来てたのかよ。

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By エレン・イェーガー
ハンジ:それにしても、やっぱりいいね、女子高生。リヴァイが付き合ってるなんて犯罪だと思ってたけど…うんうん可愛いじゃないか!(ぐいと間に入る相手は主人を守る犬のようにも見え、どれほど恋人を大切にしているかは一目瞭然でありその様子を見られただけで今日は大収穫だと頷いて)今日はこのままお泊まり?さすがにそこまで獣じゃないか!

あ、…え、と……(非常におしゃべりなのは一見して解ったが質問に答える間も無く相手が間に入り、その上買ってきたものが相手の手へと移れば処理できない頭を冷ますように片手を頬に当ててもごもごと言葉を詰まらせてしまい)…え、エレンです、(こういう時大人ならなんと言うのかとぐるぐると頭の中を様々な言葉が巡ったが、掛けられる言葉のひとつひとつに所謂大人の付き合いを含ませる様子に頬を赤らめて俯いて)

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By リヴァイ
(買い出しに少し時間がかかっただけのようで無事に現れたことにまずは胸を撫で下ろすもよく回る口が今度は相手に向けられてしまうと頭を抱えてしまいたくなり、ひとまず間に割り行って距離を開けさせながら肘で同僚を押しやり)答えなくていい、同僚だ。こいつはハンジ、見ての通りのクソメガネでな…次からは無視していい。(行動範囲が多少重なるため今後見かけたら話しかけるのだろうと想像すると先に注意しておきながら相手の手にあるビニール袋を取り上げ、振り返り同僚の眼鏡を見上げ)こいつがエレン、俺の恋人だ。…満足したか?

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夏祭り2
By エレン・イェーガー
(傍から見れば一方的にまくしたてられているような相手の様子に心配していたがどうやら知り合いのようで、おずおずと近付いた途端に眼鏡の奥の瞳が自身を捉え声を上げられたのにはびくりと身を竦ませて)……っへ、…あ、お待たせしました…!

ハンジ:そっか、君が!初めまして!(目の前の相手から視線を移した先には浴衣姿の少女がおり、相手より背が高いのは予想外だったがまだまだ幼さの残る顔立ちをじっと見つめてから笑みを浮かべ)私はハンジ、リヴァイとは会社が同じなんだ。まだ女子高生なのにこんなおっさんと付き合ってて大丈夫?やらしい事されてない?

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