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はにゃーん的独用小説板
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アウトブレイク:コードR
By κ
2007-07-21 20:07:02
リレー小説の方の前のお話かもしれないよ
簡単に言えば街が吹き飛んで生き地獄になる前の話

「今こそ!汚れきったこの街…この世界をリセットするべきだろう!?」
「議長、あなたは正気ですか?そんなことすればどうなるのかくらいお分かりでしょう!?」
「あなたは我々もろとも殺す気か!?」
「あぁそうだ!分かるか?この汚れた空気!荒れた大地!蔓延する謎の病気!…もうこれしかないのだ…!」
荒れる会議室の中、一本の電話で急に静かになった。
「…もしもし?…あぁ私だ議長だ…!!…そうか。拡大は防げないか…」
静かに電話を置いた。
「コード:Rの発動を宣言する」
議員達は出口に向かって一斉に逃げ出した。我先にと言わんばかりに。
「ふふふ…もう手遅れなのだ…!」
議長は椅子に座って静かに拳銃を取り出し頭に突きつけた。

「あぢー…あいつ何分またせんだ…」
炎天下の噴水の前、もうダウン寸前の彼が居た。
「すまんな、普通に遅れた」
「てめ、今何分だと「じゃあさっさといこーぜ」」
遅れて来たそぶりを見せない友に少々気分を害しつつ、歩き出した。
「そういえばさっき速報で見たんだけどさ」
「んー?何が?」
遅れて来た友であるネロが話しを切り出した。
「議会で何か合ったらしい、議員達がこの街を一斉にでてったんだとさ」
「なんかあったんじゃないか?逃げ出すほどのことが」
PETボトルを開け、飲みながら適当に返事しているジンがまだ怒ってるように見えたのか
「まぁまぁちゃんと聞けよ、遅れたのは悪かったからさぁ」
「これでお前は何度目だよ…」
ジン達は街並みを外れ、森に来た。
「さぁて…ここなら誰にも当たらないだろ」
ジンは背負っていた黒く長い箱と持っていたアタッシュケースを静かに下ろした。
「まぁな、一応ここの持ち主にも言っておいたし」
ネロもアタッシュケースを下ろし、中を開けた。
「やっぱりいいね、自分の銃ってのは」
カスタマイズされた拳銃を取り出しマガジンを入れた。
ジンは既にライフルの調節に入っていた。
「ちょうどあの木が見えるだろ?あの木の幹に当てるんだ」
スコープを覗き、言い終わる前にトリガーを引いた。
木の幹に何かが当たった音がしたのは1秒掛からなかった。
「この距離ならネロでも充分当てられるだろ?」
ネロは鼻で笑い、構えて同じくトリガーを弾いた。
幹の中心に近い所が大きく削れた。
「よゆーよゆーなめていたらこまるね」
二人は交互に撃ち合い、気がつけばもう夕方になっていた。
「…なぁそろそろ帰るか、日が暮れたらみえねーしな」
ネロはマガジンを抜き去り、後片付けを始めた。
「あと一発…いいだろ?」
ジンはライフルのスコープを覗き、精神を集中させた。
幹から木の粉が吹いた。そして貫通していることを確かめた。
「よしかえろーぜ…って何見てんだ?ネロ?」
ネロは携帯の画面を見て青くなっていた。
ジンは携帯を引っ手繰り、液晶に浮かび上がった文字を読んだ。

−消滅!?−
議会で今日、最悪の結果を出してしまった。
皆さんこの街からできるだけ離れてください。
この街は今日で滅びます。

ミサイルの落下予想時間は7時42分頃です。
それまで皆さん避難してください。

ジンは急いで時計を見た。アナログの腕時計は7時41分を指していた。
「ネロ!にげ――」

7時41分56秒、業火が何もかもを吹っ飛ばした。

pc
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By κ
2007-12-02 00:23:58
1体はうがいをしているような断末魔をあげ倒れた。
あと2体…頭に銃口をしっかり向け9mmの銃弾を放った。
額に黒い穴があき、色のおかしい液体を流しながら倒れた。

残りの一体は既に近くまで来ていた。
手を大きく伸ばし腕を掴もうとしてきたのを水面蹴りで返し、頭をけっとばした。
勝ち誇った顔で息を少しきらし気味に転がっている頭のない体に蹴りを入れた。

唯一鍵が掛かっていなかったカウンターの扉を開けた。
中は荒れていなく匂いも自分以外はしなかった。
ここは資料室兼待機室のようだ、受付のパンフレットが目に止まった。
表紙に愛らしいマスコットが描かれ、中には見学用の簡易的な会社の地図があった。
…地下に大型の施設があるようだ。補足に小さく掛かれた文字をみてうんざりした。
ただでさえデカイのに地下まであるとは、それも地上よりもデカイらしい。
呆れ気味で物色を続けると鍵がファイルに挟まっていた。
鍵のタグには掠れた字で「Lv.1研究室」と書かれていた。
ほかにないかと調べたが役に立つものはなかった。

部屋を出て鍵の掛かっていたドアに鍵を差し込んだ。
鍵は簡単に回った。再びにやりとしながらドアをくぐった。
pc
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By κ
2007-12-02 23:30:06
この研究室では簡単な調合実験をしていたようだ。
部屋は二つにガラス窓で仕切られ、奥には薬品棚と作業台等が見える。
それと割れた窓ガラスと血糊がなかったならば、普通の研究室だっただろう。
ふと、振り向き様に角で武装した死んでいる白衣の男性と目があった。
思わず悲鳴をあげそうになった。何故ならば目を大きく見開いた片方しかない目の視線がネロを貫いたからだ。

暫時動けなかった。
微かに背後で物音がして我に返り銃口をあげた。
もちろん、角の死体から離れるように反対側のドアへ警戒したまま忍び足で向かった。
ドアに鍵は掛かっておらず簡単に開いた。

ドアの向こうはちょっとした休憩所で真ん中に食事中のアレが5体居た。
ドアを素早く閉め、すかさず連射した。
今気づけばこのときサブマシンガンを使えばよかったと思った。
2体倒してリロードし、倒した頃にはマガジンにたった5発しか残っていなかった。
進もうとした時だった。

ドン!ドン!…ドカッ!!

ドアが部屋の隅の自販機まで吹っ飛んだ。
そこには…
「人間…?」
軍服に身を包み、アサルトライフルを構えた女性だった。
pc
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By κ
2007-12-09 00:25:22
「まだ生存者が居たのね…」
彼女はネロを放置で無線を取り出し、連絡した。
「こちらアリア、クリス聞こえる?生存者が居たわ。」
ネロは警戒しつつも無線が終わるまで待っていた。
「…ええ、分かった。今から向かうわ。」
無線を手にアリアと名乗っていた女性が声を掛けてきた。
「あなたで最後よ、早く脱出しましょう。」
ネロは困惑しつつ質問した。
「あなたは誰?最後って他に住んでた何万人は?一体どうなってる?」
少々不機嫌ながらも答えてくれた。
「私はアリア・バネット、さっきのは同じ救援部隊のクリス・アニアス。私達は本国の軍隊の寄せ集め部隊の緊急救援部隊。」
アリアはドアをあけ、アサルトライフルの銃口を上げつつ進んでいった。ネロも追いかけるようにドアをくぐった。
アリアのアサルトライフル…M4A1にグレネードではなくショットガンがついたモデルだ。
そのショットガンからは爆音がした。すでに標的は脚だけになっていた。

「さぁ、クリスと合流しに行くわよ。」
アリアはさっさと走っていった。ネロも賢明に後を追った。
pc
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By κ
2007-12-23 01:13:28
アリアを賢明に追いかけた。
しかし、彼女はネロを放置して先々と行ってしまう。ネロより重装備なのが嘘のようだ。

長い回廊を曲がるとアリアがさっさと入っていったドアの取っ手を回そうとした時だった。
    バンバンバンバン!
小径のM4の銃声だ。中に素早く入ると見たことのない…
例えるなら…ナマケモノのような四肢を持つ皮のない生物がアリアの足元で痙攣していた。
アリアが右腕を押さえているのを見ると引っかかれたようだ。押さえた手から朱が見えている。
「大丈夫か?」
これ以外何も出ない。アリアは頷くが顔がゆがんでいた。
止血もせずにアリアは辺りを見回し階段を見つけた。階段をゆっくり登り、先にあるドアをあけた。
ドアから冷たい風が吹き、二人を通り越してゆく。風に逆らいドアを出た。何もない屋上に二人は立っていた。
pc
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By κ
2008-01-01 23:51:40
屋上には一つのシルエットが終焉の町を焼く業火をバックに映し出された。
「ヘリは来るの?」
アリアがシルエットに問いかける。影が動き、こちらに近づく。
「あぁ来るぜ、それまでここをクソ野郎に明け渡さないよにしないとな」
ハンドガンを持った軍人…おそらくクリスだろう。
ネロの肩を叩き、
「あんたが最後の生き残りだ、よくやったな」
と言葉をかけた。ネロはうなずき、自分がおさなく思えた。
「クソ親父…逃げたかな…」
常に反抗していたがさすがに心配した。
クリスが何かを聞き、ハンドガン…M93Rの銃口を扉に向ける。
コンクリートの砕ける音がかなりの早さでドアを貫いた。

地下鉄のホームでみた化け物が砕けたコンクリートから射出された
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