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二形小説書物庫
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彼女の唇が爪先に軽く触れた……。
By 優兎
2011-09-15 22:52:14

彼女の唇が爪先に軽く触れた……。

その時。

私と彼女の関係は本当に始まった。






CA002
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By 優兎
2011-09-15 23:28:45
『ましゅまろ』


見慣れたはずのオレンジの少し薄暗い明かりが、まだ明るすぎる様に感じるユニッバス。


ひやりと冷たい、無機質なプラスチックの便座に腰掛けた全裸の私は……。
実はただただ緊張し、酷く体は強張り、両手で顔を覆い、その指の隙間から、足元の……、跪き、扇情的な下着に身を包んだ彼女を覗き見ていた。

その彼女が私の足を、とても大切そうに手に取り、ゆっくりと抱き寄せていく。

どくん!
私の鼓動は更に早いものとなり、指の格子から覗くその光景に、その足と彼女に、私の緊張はピークを迎えた。彼女の手に抱かれたこの足は、私のものじゃないのではないのか?
だって、彼女のきれいな指が足を包む感触がなにも伝わってこないんだから。



そして……。



彼女の濡れた瞳が私を一瞥し、飾り気のない爪先に、そっと唇が触れた。



CA002
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By 優兎
2011-09-16 02:42:05
途端…。

「っ!?」

爪先から身体を衝撃が駆け抜けた様だった。

ガタンと無意識に反らした身体が、背後のタンクと音を立てた。

「……ご主人様」

彼女が私を濡れた瞳で見上げていた。

「……はぁ…っ…」

……じんわりと。
彼女が抱える足の感覚が、私に戻って来る。

「ご主人様……」

再度……彼女の声。


そして、彼女は……再度、私の爪先に唇を付け、今度は指のひとつひとつ、指の細部にまで舌を這わせる。

その度に爪先から、細かい衝撃が駆け抜けていく。

ガタン、ガタンと何度も音が起ち、何時の間にか汗ばみ、恥ずかしさに依る緊張も吹き飛び、便座の縁を両手で掴んで私は身体を駆け上がる衝撃に耐えた。

「ご主人様……」

気付けば、私の股間にあるモノが、とても大きくなっていた。

「わ、私……」

初対面の人の前で、こんなに大きくしてしまうなんて!

先程なくした羞恥が、あっという間に蘇り、私は急いで股間のモノを隠そうと手を伸ばす。

その手を……。

彼女がそっと払いのけ、両の手で、今度は私のモノを包み込んだ。

「ご主人様……立派なおちんちんですね…」


CA002
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