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まりも、はじめました。
まりもを飼い始めたコックさんのゆるい観察日記です。 (日時はあまり気にしないで下さいねー(・_・;))
2013.08.13(火) 00:48
まりもたん観察絵日記I


「おい、もっとやさしくしろ!」


桶の中に冷たい水を張ってそこに座らせ、まりもを洗ってやっているのだが、とっても嫌な構図だなー。

しかし茶色くなってしまったところを綺麗にしてやらねばならない。

どうやら水が汚れると茶色いアクが溜まってしまうようだ。

でも、おれ、水は週一で換えてやってたんだ。

冬場は1ヶ月に一回でも良いってところを週一だぜ?


おい、まりもたん。日中はちゃんと水に浸かってるか?

「おう!昼寝するときゃいつも鉢ん中だぞ。」

そんなら何がいけねぇんだろうか・・・。やっぱ酒飲んでるからか?水は飲んでるか?

「酒飲んでっから水はあんまり飲んでねぇ!」

あっ!やっぱりてめぇ、今までも昼間っから酒飲んでたんだな。

「ちょっとしか飲んでねぇぞ。今日はたまたまだ。ほんとに今日だけ飲み過ぎた・・・。」

まりもたんは言い訳にならない言い訳をして口を尖らせた。

まったく酒の置き場所変えなきゃなんねぇな。もう、酒禁止だ!まりもとはいえ子供なんだし、やっぱ酒は良くねぇ。

「おれは子供じゃねぇぞ!もう19歳だ!」

へー19歳なのか。おれと同い年でちゅねー。19歳もお酒禁止でちゅよ。っておれも飲んでたか。ははは。


指先でそっとアクを取り除き、まりもたんの言葉は取り合わずにいる。

「ほんとうだ!今はまだ・・・・足りねぇだけだ。」

ん?


何が足りないのかわからなかったけど、まりもたんがちょっと俯いてしまったから、もう聞くことが出来なかった。


タオルで水気をふき取ってやるとタタタっと走って部屋に戻っていく。

小さい後ろ姿はどう見たって子供だ。

尻だってぷりっとしてて、オムツのCMで見る赤ん坊のように可愛らしい。

いくらまりもの精で、人間じゃないからって19歳には見えねぇよ。

あ、でも精霊とか長寿って話じゃねぇ?そういう類かな?

後をついて部屋に入ると、ぽーんとベッドに飛び乗るまりもたん。

ころんと寝転がって大の字になっている。

「さあ!」

おれの目の前でまりもたんは足を広げ股間のまりもを曝している。

さぁ!ってなんだよ?

「おれが思うに、引き締めが足りねぇんだ。本来は水流で転がされて藻が引き締まる。」

はあ?

「だからな、これから毎日てめぇがおれの本体を優しく撫で転がして、引き締めてやってくれ!さあ!」

まりもたんは短い脚をますます広げて、グイとまりもを突き出した。


えええええぇ〜!?言ってる意味がわかりませんケド・・・。何でおれがそこまで・・・。


水洗いしてやる時もちょっと変な感じがしてたのに。

風呂で綺麗に洗ってやって優しく撫で転がしてって、どこの風俗だよ!しかも毎日だと!?


おれが躊躇していると、まりもたんは首だけ起こしてじっと見つめてきた。

「スカスカしてっからアクが溜まりやすいんだ。そうなると光合成が出来ねぇ。

アクを取り除いてもらっても、繰り返してたら・・・・・・・たぶんそのうち枯れて死ぬ。」

は?!死ぬだって?


倒れたまりもたんを見た時、すっごいこわかった。

電気のついてない窓を見た時、心臓が跳ね上がった。

“死んじゃいやだ!“

あの言葉は心の底から思わず飛び出した本音だった。


ベッドに近づいてその場に座り、まりもたんのまりもを摘まんでみる。

「はうっ。」

ちゃんとお世話してやっから、ちょっと黙ってろ!


変な声を上げるまりもたんを怒ってまりもを撫でた。

どうしたらいいんだかよくわかんねぇけど、締めればいいんだよな。

まりもたんの股間に押し付けるように優しくナデナデしてやるとまりもたんが、ぐふぐふ堪える声を漏らしだす。

恥ずかしいじゃねーかよ!腹立つな!!

でも、まりもたんが死んじゃったら困るんで、必死になってまりもをコロコロ転がした。


まりもたんの顔は満足気にニヤついていて。

「てめぇ上手いじゃねぇか。」

そりゃどうも!#



19歳なんて嘘つきやがって。

絶対こいつの中身はオッサンだ!




2013.08.13(火) 00:45
まりもたん観察絵日記H

まりもたんと暮らし始めてすっかり感化されてしまった。

朝起きて飯を食わせ。

弁当とおやつを作り置きして出勤。

帰ってきたら晩飯を喰わせて、晩酌をさせる。

なんか、おれの立場って飼い主っていうより・・・。

『あの人、私が居なきゃダメなの・・・。』

休憩時間に見た昼メロのヒロインが言ってた。

『あの人』ってのはいわゆる≪ヒモ≫だ。

働きもせず日がな一日ゴロゴロしておいて、夜は酒を飲ませろと要求し。

彼女が汗水たらして稼いだ僅かなお金を毟り取り、競馬パチンコ、果ては女遊びまで!

なんで彼女がそのゴクツブシと別れねぇかっていうと、・・・・アッチが強いんだな。

ああっ!ローラちゃん!

ロクでもないヒモからお助けしたい・・・。
そしておれと新しい恋をしようじゃないかぁーーーーー!!

・・・・・・・・・・・ゲフンゲフン!

つい、感情移入しちまったが、つまりそのヒロインの立場とちょっと似てるなーって。

まぁ、おれの金でギャンブルやキャバクラに行っちゃいねぇし、アッチが強いなんて有りえねぇ。

あいつのチンコまりもだし?

子供だし。

ゴロゴロしてても仕方ねぇか、まりもなんだもんな。

アイツがいるからって、そんなに困ってるわけじゃないんだ。

飯食ったり酒飲んだりするけど、おれの帰りを待っててくれる存在。

扉を開けるとワンコみたいに飛びついてくる。

第一声が『酒!』っていうけどさ。


でも。

誰かが家に居るっていいよな。

最近は電気を覚えたらしく、帰る頃には明かりがついてるんだ。

あれはホッとする。

思わず顔が綻んだことに気づいて、ひとり口元を押さえた。

今日も早く帰ろう。



明かりがついているであろうアパートの窓を見上げると。

真っ暗!?

あれ?変だな、寝てんのかな。

・・・・・・・まさか、居なくなったりしてねーよな?


焦る気持ちを押さえて階段を上がり、少し震える手でカギを回した。

ただいま!!!

真っ暗な部屋に向かって大きく叫ぶ。

静寂な暗闇が堪らなくて電気を灯すが、まりもたんは飛び出してこない。

うそ、うそだろ!まりもたん、居るよな?

キッチンを通り過ぎてリビングに向かう。

ガラリと開けた戸の向こうに見えたまりもたん。

ホッとしたのも束の間、ぐったりと横たわっているようだ。


まりもたん!しっかりしろ、まりもたん!死んだらイヤだーー!

力のない身体を慌てて抱き上げると酒臭い。

「・・・おぅ、ヒック。帰って来たろか・・・。」

てめぇ、まさか勝手に酒飲んで酔っ払ってんのか?

「酔ってらんかねぇろ。おれぁ如何なる時も酒に呑まれたりひねぇ・・・ヒック。」

イヤ、確実に酔ってんだろコレ。

もぉー!と怒りながらも、まりもたんが居たことに安心した。

でも、すぐに大変なことに気が付いた。

まりもたん!チンコが!じゃなくて股間のマリモが!!

「ん〜?」

まりもたんも座った目で股間を覗き込むと真っ青になった。


酔いも吹っ飛んだようだ。


まりもたんの股間に付いた、まんまるまりも。

深い艶やかな緑一色のはずなのに。

所々が茶色く変色してしまっていた。


「なんじゃこりゃー!?」




2012.11.13(火) 07:03
まりもたん観察絵日記G


「なあ、なぁ!今日はここに居ろよ!おれをひとりにすんじゃねぇぞ!」

朝飯を用意するおれの背にしがみ付き、よじよじと登って肩に落ち着くまりもたん。

おまえはインコか?

どうやらおれが出かける気配を感じて焦っているらしい。

ほんのちょっぴり目が潤んでいる。

昨日の置いてけぼりが相当トラウマになっているのか、必死な形相がおもしろい。

だけど仕事に行かないわけにはいかないから、眠ってるまりもたんを叩き起こしたんだ。


今日はこれ見てろ。


プチンとTVのスイッチを入れてやる。

「うぉ!?何だこれ?」

まりもたんはテレビにかじりついて見入った。

その間に食事を用意して出かける準備を整える。

朝の子供番組を見ながら朝飯を食っているまりもたんはタダの小さい子供みたい。

まりも引っ付いてっけど・・・。


おい、これ弁当だ。あそこの針がこう、重なったら食うんだぞ。

ここにクッキーも置いておくからな。腹減ったら食っていいぞ。

水も・・・・。


居ない間の説明をしてやると、まりもたんの口がへの字に曲がっていく。

な、なんだよ、その子犬がすがるような目は!


「いやだ。いくな。ここに居ろ。」

まりもたんは本気でいっているらしく、顔がちょっと怖くなった。


あのなー・・・・・、

おれぁ遊びに出かけてるんじゃねぇんだ。お仕事だ。し・ご・と!

わかるか?これに行かなかったら飯も食えねぇし、酒も飲めねぇ。

てめぇを飼ってる余裕もなくなっちまうんだぞ。


しばらく口を尖らせていたまりもたんは諦めたようにコクリと頷いておれの膝の上に乗ってきた。

「早く帰ってこい!」

命令口調のくせに、シャツにすり寄る仕草は甘える子猫のようで頭を撫でてやる。

やっぱりおれのまりもなんだな。

だんだん可愛いような気がしてきた。


はいはい。わかったよ。

出来るだけ早く帰ってきてやっから、お利口さんにしてろよ。


おれを見上げてニカーっと笑う満面のまりもたん。

「おい!今夜も熱燗なー。」



うん、たぶん可愛い・・・・。



2012.11.13(火) 00:06
まりもたん観察絵日記F


そーっとドアを開けて部屋にはいる。

ただいまも言わない。

そうさ!まりもしかいねぇんだ、挨拶なんて・・・。

キョロキョロと部屋中を見回すと、あの『まりもたん』は居ない。

食卓の上の食べ物も朝のままラップが掛かっている。

ベッドにも寝てねぇようだ。

やっぱり、幻だったんだ。

おれ、疲れてたんだなぁ、ハハ・・・。


ちょっとだけ胸がすうすうするような、不思議な気持ちで水鉢を覗き込む。

・・・・・・・・・・いない!!

「てめぇ!!どこ行ってやがった!」

わっ!

びっくりして振り返ると、まりもたんがおれの背中にしがみ付いていた。

「よくも置いていきやがったな!さびっ・・イヤ、あ、ひとりじゃつまんねーだろが!」

勝手なことを言い出したのとびっくりしたのと、文句を言ってやろうと掴まえたまりもたんの顔には。

うすーく涙の痕があったから、なんだかかわいそうになってしまって。

ごめん。

ついつい謝ってしまったんだ。

「わかりゃいい!腹減った!」

ニカーっと笑って餌を要求してきやがるクソまりも。

調子に乗りやがって・・・。

だけど一日何にも食べてないなら、相当腹が減っているだろう。

悪いことした。

ちゃんと起こして食べさせてやれば良かったんだ。

持ち帰ってきた賄のパスタを温めて出すと、すごい勢いで美味そうに食べはじめる。

まりもって餌がいるんだったか?

ネットで『餌をねだるマリモは偽物です(笑)。』って書いてあったような・・・。

それに、『おっさんみたいな子供に成長します。』なんて、どこにも書かれてなんかなかったぞ。

パスタを食べ終わったまりもたんは満足そうに腹をさすって一言。

「酒。」

ピキっとコメカミに青筋が出たけれど、まりもたんの涙の痕が見えちまって。

結局、リクエスト通りに熱燗を出してしまった。

けど、

まりもなのに冷酒じゃなくてもいいのかな?


2012.11.12(月) 23:07
まりもたん観察絵日記E


朝起きたらおれのベッド、というかおれの上でまりもたんが眠っていた。

夢じゃ無なかった。

「ぴるるるるるる〜、ぴるるるるるるるる〜・・・・」

気持ち良さそうに上下する腹の下部には、まんまるまりも。

そっと摘まんでみたら「はうっ」とか、変な声を上げたので速攻離した。

やっぱりこいつは、おれの可愛いまりものなれの果てなのか?

まりもの精霊?

起こさないように身体をずらしてベッドに寝かせると、むにゃむにゃしている。

生まれたての赤ん坊くらいか?

でも、ちっこいのにな〜んかオッサンくさいんだよな。

夕べも酒をくれと騒ぐので一升瓶を渡して、現実から逃げるようにベッドに入ったんだ。

とにかく仕事に行こう。

出かける準備を済ませて、ちょっと考えてから食事を用意してやることにした。

まりもって何食べるんだ?

よくわかんなかったから、ご飯とワカメのみそ汁、卵焼きとシラスと納豆のおろし掛けをラップしてテーブルに置く。

『くえ』ってメモを置いたけど、字読めるかな?



「サンジく〜ん、マリモは元気?」

今日もお美しいナミすわん!貴女にお会い出来た日は幸せで胸が張り裂けそうです。

え、まりもですか?ええ、元気いっぱいで大きくなりました・・・。

「やーだ、まりもは急に大きくなんないって。大げさねぇ」

ナミさんはおれがジョークでも言ってると思ったのか、特に取り合わずにメニューを選んでいる。

ホントなんです。

酒も飲むんです。

股間がまりもなんです。

名前は『まりもたん』なんです(おれが付けたらしいです)。

・・・・・でも、もしかしたら、お疲れモードで一泊二日の幻見ちゃったのかもしれない。

家に帰ったら、あのミドリの可愛い可愛い、ふつ〜のまんまるまりもが水鉢の中に転がっているかもしれない。

「パスタランチ、カルボナーラでねっ。デザートサービスしてくれるぅ?」

もちろん!美しいレディにサービスは付き物です。

可愛くおねだりされてメロりんしながらも、やっぱりまりもたんの事が気になってしまう。

ちゃんと飯食っただろうか?

今日も早く帰ろう!


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