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お隣さん
 5月、露が近いのか雨が昨日から続いていた。
 
 日曜、店には夏服を買うべく人があふれていた。
この間TVの取材が来てからここ1ヶ月忙しい。にもかかわらず店長である宇野凛々千代がひまそうにしているのは、彼女とは違い働き者の店員がわんさかいるからだ。

「いかんせん。ひますぎる。」

そんな感じで閉店の時間はやって来た。
それぞれに挨拶をして自分もマンションに帰る。マンションには引っ越ししたばかりで、店から近いので朝が苦手な凛々千代は助かっていた。

………………………………………………

家の鍵を開けていると、隣りの扉が開いた。

「あぁ。この間引っ越してきたやつか。」

「あ。こんばんは。えっと…。」

「片倉小十郎だ。」

「片倉さん!はいっ。宇野凛々千代です。」

「フッ。あぁ、知ってる。」

「ふぇ?そうなんですか?!」

「お前自分で挨拶来たじゃねぇか。」

片倉は自分の頭よりはるかに下にある凛々千代の頭を撫でた。



-次の日-

今日は午後から仕事なので速めに昼食を取り本屋さんに来ていた。

「なんか面白いのとかあるかな〜 っ!」

文庫本をてきとうに見ていたら誰かにぶつかってしまった。

「っと、sorry 大丈夫か?」

「え、あっはい!すみません!完全に私の前方不注意です!」

「俺もわるk「政宗さま!!!」チッ!ばれたか。」
政宗さま??と、聞き返したくなる。

声の方へ目をむけると、そこにいたのはお隣さんの片倉さんだった。

「あれ?片倉さんしりあいですか?てゆうかスーツ似合いますね。」

「あ?お前凛々千代?ありがとう…。じゃなくて、知り合いもなにも俺が働いてる会社の社長だ。捕まえてくれてありがとうな。」

「いえいえ」

「2人知り合いか?」

「宇野凛々千代です。私の隣に住んでるんです。」

よろしくおねがいしますと言うとよろしくと返してくれた。そして雑談をする間もなく引きずられていった。

「あんな若いのに社長…すごいなぁ。って!!時間ヤバイ!!」

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ぼちぼちやっていきますので、ヨロシクです。

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