愛と呼ぶならご自由に×灰羽リエーフ りんな様
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「あー、えっと。前部活手伝いに来てくれたよな?また、来て欲しくて。」
「私でよければ全然やりますよ!
誘ってもらえて嬉しいです。」
さんきゅーな、そういう夜久先輩はかっこいい、というよりカワイイ。
そんなこと言ったら怒られそうだけど
「それじゃ、あいつと仲良くな。」
「!…はい。もちろんですよ。」
私の性格がこんなんだなんて、
夜久先輩も、女友達も、男子だって誰も知らない。
知ってるのは、灰羽だけ。
取り繕うように笑って、夜久先輩を見送った。
「あれー?もう行っちゃったの?」
「…灰羽。そーみたいだよ。んじゃあ、先教室行くから。」
ホントは、さっき受け止めてくれてありがとう、と言うべきなのは知ってる。
でも、そんなこと絶対言えないから。
「え、せっかくなら一緒に行こうよ。」
「…仕方ないな。今日だけだから。」
ありがとうの代わりにそう言った。
「珍しい!いつもはそんなこと言ってくれないのに〜」
「あっそう。じゃあもう行く。」
「ごめんごめん!…ねえ、あのさ」
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