愛と呼ぶならご自由に×灰羽リエーフ りんな様
1
馬鹿みたいに、素直で。
犬みたいに従順で。
そんなあいつを私は軽蔑してる。
「チッ…」
灰羽リエーフ。
朝からその顔を見つけて気分が悪い。
「おはよーみょうじ。って、そんな顔しないでよー。」
「うるさい。あんたのせいだから。」
つか、でかい。
そう言い放って私はあいつの前から離れようとした。
「あぶな、」
こけてしまいそうになったのを、軽く受け止められる。
「ちょっ「…あ、みょうじ。」
名前を呼ばれて、その人に気づく。
「夜久先輩、」「夜久さん!」
夜久先輩にすりよる灰羽はやっぱり犬のよう。
「お前うるせーな、お前じゃなくて、みょうじだよ。ちょっといい?」
「はい!」
恨めしそうに睨みつける灰羽をスルーして、夜久先輩に駆け寄った。
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