青春しようぜ!【おお振り】
1
中学校の頃から、軟式野球部のマネージャーをしていた。
もともと、野球が大好きだったから。
高校もほんとうは強豪と呼ばれるところに行きたかったけれど、親の転勤があり、2週間ほど遅れで
一番家に近い西浦高校に入学した。
噂によれば、新設の硬式野球部ができる。
そうきいて、わくわくして私はグラウンドに向かった。
「あっれー!もしかしてマネージャー希望?」
スタイル抜群な女のひと。
カントク、と名乗られて、そのカントクが監督だと理解するまで、少しかかってしまった。
ぐいぐいっと押されて、グラウンドに向かう。
「集合!…マネージャー希望の…」
百枝監督にいわれ、あわてて自己紹介する。
「あ、えっと……、転校生ですっ。
三河ななといいます。1年9組です!」
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