[携帯モード] [URL送信]

Muscari【おそ松さん】
7
「カラ松くん?」


お茶を持って動かないカラ松くんが気になって、声を掛ける。


「…、ちょっといいか?」


私の手首を掴み、走りだす。


「え、あっ…」


家の外まででて、やっと解放された。


「…正直にいう。」

両肩に手がおかれる。

「俺はもしかしたら、他の兄弟や、他の男には勝てないかもしれない。
でも、初めて見たときから好きだったんだ。」

「…あ、さっきは悪かった。もう、しない。」


そういうカラ松くんが小さく見えて。


「カラ松くん、だからなんだよ。」


「助けてくれたのはカラ松くん。
見ず知らずの人なんて誰も助けないよ。
私も、カラ松くんのことは好き。
カラ松くんだから好きなんだよ。」




ずっと、思ってた。


あの日助けてくれたのが


カラ松くんじゃなかったらって。



でもきっと、


君だから好きになった。



「!!…ほんとに?」

「あたりまえだよ。」

カラ松くんが、
手を握る。


「それじゃ、戻ろうか。
さっきいたくなかったか?」


「うん、大丈夫。」


こんなに優しい君だから
私は好きになったの。


[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!