Muscari【おそ松さん】
4
次の日__
私は待ち遠しくて、早く家を出た。
「わっ、」
ぼーっとしてたから人影に気づけず、ぶつかる。
「ごめんなさっ…って、カラ松くん?」
そこには昨日とは全く違うカッコをしたカラ松くんがいた。
「昨日、家の場所教えてくれただろう?
昨日みたいなのがあっては、あぶないからな。」
昨日、あのあと連絡先を交換して。
何通かメールのやり取りをした。
家は分からないから、
あの公園まで来てくれるということになり、
それすら申し訳なかったんだけど。
「ありがとう。ほんとにカラ松くんは、優しいよね。」
「!…そ、そうか?そんなことはないぞ。」
「わたし、助けて貰ったのが
カラ松くんでよかったなあ」
おもわずそう言うと、
カラ松くんは私をしっかりと見つめる。
「な、なに?」
「いや、なんでもない。」
その言葉とうらはらに、耳まで染まるカラ松くんを直視することはできなかった。
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